みなさんは、いつも、どのようにスパゲッティをゆでていますか。意外と知られていない、スパゲッティの上手なゆで方についておさらいしましょう。
ひとり分(100g)のゆで方をおさらいしましょう。底の深い大きな鍋に2リットルの水を入れて強火にかけ、グラグラ沸騰させます。湯の量が少ないとスパゲッティがほぐれないので注意しましょう。二人分でしたら4リットルの水が必要です。また、四人分をゆでる場合は、いっぺんにゆでようとせず、2回に分けてゆでるとよいでしょう。たっぷりの湯を沸かして、少しのスパゲッティが、ゆらゆら揺れるようにゆでると、こんなにおいしいんだと驚くくらいにおいしく仕上がります。
塩を大サジ1杯(16g)入れます。塩を入れた湯でスパゲッティをゆでると、ゆであがったあとに、下味として、ちょうど良く塩味がつき、ソースや具材との一体感が出ます。
スパゲッティを両手で持ってかるくひねり、両手を同時に離すと、きれいに放射状にひろがります。お湯のなかに沈みこんだら、スパゲッティ同士がくっつかないように、菜箸でかるくかき混ぜます。ゆらゆらと。
お湯が吹きこぼれないように、気をつけてゆでます。火加減は、スパゲッティが、お湯のなかでゆらゆら揺れる程度です。スパゲッティがくっつかないように、時折、菜箸でお鍋全体をかきまわします。吹きこぼれるほどにグラグラ煮立てたり、菜箸で頻繁にかき混ぜると、スパゲッティの表面が削れて、ざらついてしまうので、注意しましょう。やさしく見届けます。
ゆで時間は正確に計ってください。スパゲッティの袋に表示されたゆで時間よりも早めに1本引き上げ、食べて食感を確かめます。中心に針先ほどの芯が残っているくらいが、アルデンテです。
ややかたいかなと思うタイミング(アルデンテの一歩手前がベスト)で、ザルにあけて、湯をきります。ゆであがったスパゲッティは、熱いうちに、ただちに調理します。ソースづくりにゆで汁を使う場合は、ゆで上がる前に、ボールにお玉で少量取り分けておくとよいでしょう。スパゲッティが乾くのを防いでくれます。
スパゲッティをゆでるときに大切なことは、ゆで上げるタイミングと、その時の湯のきり加減です。出来上がったときに、パサつかず、ベタベタしないように、水分のちょうど良さを見ながらお湯をきります。上手にゆでられたスパゲッティは、それだけで十分においしいものです。
もうひとつ大切なこと。ゆであがったスパゲッティは、すぐに伸びるので、できるだけ早く調理し食べることです。ぐずぐずせずに手早く仕上げましょう。
文:田中真唯子 写真・動画: 元家健吾
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