あなたの台所に必ずある食材の一つと言えば玉ねぎでしょう。単品で主役として食べても良し、様々な料理の補佐役として料理を彩るも良し。そんな万能食材です。ところで、玉ねぎの皮の部分はどうされていますか?多くの方は捨ててしまっていると思いますが、実は玉ねぎの皮は、”ある意外なもの”に変身するんです。
今日は意外に知られていない、玉ねぎの皮についてご紹介したいと思います!
驚くことに、玉ねぎの皮からはお茶を作ることが出来るのです!
作り方はとっても簡単な3ステップ。
1.玉ねぎ1つ分の皮を良く洗って乾燥させる。
2.500mlの水を沸騰させて、乾燥させた玉ねぎの皮を入れる。
3.10分程煮出して、お湯が淡い茶色に染まったら皮を取り出して完成。
香りとしてはまさにオニオンスープです。そのまま飲むと少し苦いのでお水や白湯で薄めて飲んでください。薄めて飲むと、そのオニオンスープのような強い香りが、ほのかな玉ねぎの香りに変化して、非常に飲みやすくなります。
「そんなオニオンスープもどきをわざわざ作る意味はどこにあるんだ!」と思われた方もいらっしゃるでしょう。実は玉ねぎの皮には「ケルセチン」という物質が含まれています。こちらはポリフェノールの一種で抗酸化作用を持ち、血行を良くしたり脂肪の吸収を抑えたりする働きがあると言われています。何かと手足が冷えがちで、たくさん食べてしまいがちな寒い季節にはぴったりのお茶なのです。
あなたもぜひ、この冬は玉ねぎの皮茶を試してみてくださいね!
味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。