「だしをとる」って聞くと、身構えてしまいますか?
昆布だしなら水に漬けておくだけ、一番だしならそこに鰹節を入れて5分で完成。
普段の料理をもっと美味しくしたい方、離乳食や子どもたちの料理を作っているママ、必見です。
下準備の昆布だしをとる方法は、水に昆布を8時間以上漬けるだけの「水出し法」と、下記で紹介する「煮出し法」があります。状況に応じて、使い分けることをおすすめします。
【1】下準備
鍋に水1リットルと昆布20gを入れて30分以上おき、中火弱の火にかけます。
【2】昆布だしを作る
鍋肌がふつふつしてきたら弱火で10分加熱。その後昆布を取り出します。
【3】一番だしを作る
沸騰直前(80〜90℃)に温めた昆布だしに、鰹節を入れて火を止めます。
【4】仕上げ
鰹節が沈んだら、さらしやキッチンペーパーでこします。えぐ味が出るので絞らないように注意!
昆布に付いている白い粉は、旨味成分なので取り除かなくてOK。一番だしは冷蔵庫で3日ほど保存可能です。
昆布・鰹節それぞれで取るだしより旨味が8倍UPする一番だしは、和食全般に使ってOK。味噌汁から卵焼き、煮物など普段の料理にどんどん使いましょう!
編集スタッフが作ってみた感想
香りの良い澄んだだしがとれました。冷めても香り、味ともにしっかりしており、時間が経っても一番だしの美味しさを楽しめます。
こす時に使うさらしなどは、濡らして固く絞ってから使うと、においや色移りを防ぎ、ザルと密着するのでこしやすいです。(調理時間:40分)
特集スタッフが作ってみた感想
海老しんじょうが入ることで、お吸い物の味わいの幅が広がり美味しくいただけました!
調味料の分量ですが、スタッフの試作ではだし汁に加える醤油は小さじ1〜2、塩はひとつまみ程度でちょうど良いと感じました。ぜひ自分の好きな味を見つけてください。(調理時間:50分 ※だしをとる時間含む)
一番だしをとった後のだしがらの昆布・鰹節も食べられるので、無駄なく美味しいごはんができます。
料理初心者の筆者は、今回初めて一番だしをとったのですが、あまりの簡単さと美味しさにすっかりだしにはまってしまいました!
お吸い物作りで注意したいポイントは、調味料は味を見ながら少しずつ入れることです。お吸い物はだしの香りと味が命なので、調味料の入れすぎでだしの風味を消してしまわないように。
さあ、今日から素敵な「だし生活」をスタートさせましょう!
文:藤池瞳 写真:北村文乃