作りおきレシピや常備菜のアレンジ方法など、毎日のごはんに役立つアイデアを、クックパッドでも人気の料理研究家・鈴木美鈴さんが教えてくれます。素材の味を大切にした心と身体にやさしい作りおき常備菜で、日々の料理をラクして楽しみましょう。
いよいよ夏本番。暑さから食欲が落ちる人も多いと思いますが、しっかり栄養バランスの摂れた食事をしておかないと、夏バテの原因にもなります。そこで今回は、さっぱりとした薬味を使い、食べやすくした作りおきレシピをご紹介したいと思います。
用意するのは、ミョウガ、大葉、かいわれ大根。それぞれ食べやすい長さに切りそろえ、冷水でパリッとさせ水をしっかり切ったら、キッチンペーパーを敷いた密閉容器で保存します。
「野菜はなるべく同じ大きさに切ると、口当たりがよくなります。これ以外に三つ葉や生姜を入れるのもおすすめ。薬味は意外と準備するのに時間がかかるため、混ぜて保存しておくと便利なんですよ」と、作者の鈴木さんも一押しの半調理レシピ。密閉容器に入れて冷蔵庫で4日程度持つそうです。
それでは早速、ミックス薬味を使ったレシピを紹介しましょう。
シャキシャキのきゅうりとミックス薬味を、シンプルに塩と鶏ガラだしで味付け。さっぱりしているのに、ごま油の風味がアクセントになって、箸が止まらないやみつきレシピです。
「きゅうりは水気を絞る前によく揉み込むと、調味料の馴染みがよくなります。ツナ缶やゆで鶏を加えてボリュームおかずにするのもいいですね。その際にはミックス薬味を少し多めに入れてみてください」と鈴木さん。
ミックス薬味を豚こまぎれ肉で挟み、フライパンで蒸し焼きに。タレをからめたら完成です。
「豚こま切れ肉は細かく切って包丁でたたくと、粘りが出るのでまとまりやすくなります。肉を小ぶりに丸めて焼いたらお弁当のおかずにもぴったり。その場合は加熱時間を長めにして、中までしっかり火を通してくださいね」と鈴木さん。冷めると油っぽくなりがちな豚肉も、さっぱりとした薬味のおかげで食べやすくなりますね。
細切りのピーマンをレンジで加熱し、粗熱が取れたら、ミックス薬味、ツナ缶、調味料と和えるだけ。ピーマンの消費におすすめのレシピです。ツナ缶はオイル漬けでも水煮でもお好みでOK。鈴木さんによると「ツナ缶は水煮だとさっぱりと仕上がります。オイル漬けと同じような味わいにするには、オリーブオイルか、ごま油を加えてみて。コクがでますよ」とのこと。ミックス薬味とツナのおかげでピーマンの苦みが和らぎ、いくらでも食べられそうですよ〜。
サラダにしてもよし、お肉と一緒に焼いてもよし、万能なミックス薬味ですね!あっさりとした食事が増える夏は特に、薬味があると料理の風味を引き立ててくれます。時間のある週末などにまとめて作り、冷蔵庫に常備しておくだけで、レシピの幅が広がり、毎日の食事の支度がグッと楽になりますよ〜♪(TEXT:妹尾香雪)
保存状況により、保存期間は異なりますので、なるべく早く食べきりましょう。
料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式レシピエール。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中♪>>>鈴木美鈴さんのキッチン