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コラム

おかずがかくれんぼ?!人気インスタグラマー「おぺこさん弁当」5つのルール

毎日のお弁当づくりはなかなかハードルが高い……、そんな方もたくさんいるはず。そこで、 Instagramのフォロワー約10万人(2020年10月26日現在)、お弁当関連の投稿数500以上を誇るおぺこさんに「お弁当ってこんなんでええんや」と、ゆるく長く続けられるお弁当づくりのコツを教えてもらいました。

背伸びしない! それが作り続けられる理由

私がお弁当を作り始めたのは5年前、今の訪問介護入浴の仕事を始めてすぐのころでした。最初のころはコンビニでお弁当を買っていたんですけど、それが毎日続くと飽きてくるし、お財布のことを考えると自分で作ったほうがいいんじゃないかと思ったのがきっかけです。

でも、早起きして何品も作れないし、品数を増やしたら結局お金がかかるし、インスタで話題になっているような立派なお弁当は私にはハードルが高くて…(苦笑)。それで、どうせ自分が食べるんだから自分の好きなものだけ入れればええか!と思って、ウインナーと卵と梅干しのお弁当を作ったら、それがめちゃくちゃおいしかったんですよ。そこから品数は少なくても自分の好物を詰めたシンプルなお弁当を作るようになりました。好きなおかずなら何回食べても飽きないし、だからお弁当作りも無理なく続けられているのかなと思います。

毎日のお弁当づくりがラクになる5つのルール

1.おかずは基本3品

私がいつもお弁当に入れるおかずは「メインのおかず」「サブのおかず」「卵料理」の3品。品数が少ない分、お弁当がおいしくなる五色「白・黒(もしくは茶)・黄色・緑・赤」を入れて彩りがよくなるように意識しています。白はご飯、黒はおかずや黒ごまで、緑は大葉、黄色は卵、赤は梅干しみたいに、その色にあわせたおかずが入っていると人はおいしく感じるそうです。

2.味付けで変化を出す

気分転換したいときは、いつも入れているおかずの味を変えています。例えば、卵焼きの中にねぎやちくわを入れてみたり、ウインナーを塩胡椒ではなくカレー味やケチャップ味にアレンジしたり。同じ食材でも味に変化が出て、飽きずに楽しむことができます。

3.大葉は常備野菜

レタスやキャベツなどの葉物野菜は価格の変動が激しく、一人暮らしでは1玉買っても使いきれないことが多いため、私は「大葉」を葉物野菜の代わりに使っています。小分けになっているので使いやすく、間仕切りにもなり、とってもおすすめです。

4.お弁当の詰め方を変える

お弁当箱の大きさによっては、作ったおかずがうまく入らないことってありますよね。だからといってごはんやおかずの量を減らしたくはない。そんなときは、おかずに合わせてお弁当箱を選び、箱の高さを利用して、「かくれんぼ弁当」を作っています。

例えばこのお弁当の場合、一見するとおかずが2種類しか入っていないように見えますが、残りはウインナーの下に隠れています。おかずを詰めるときに、すべてのおかずを見せようとしがちですが、おかずの数は隠しても見せても一緒。むしろこの詰め方ならいつもより多くの量のおかずを詰めることができます。中に何が入ってるかわからないワクワク感もあるので、お子さんのお弁当にもおすすめですよ。

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5.作りおきを活用する

おかずを毎朝起きてから作るのは大変なので、手間のかかるおかずは気持ちに余裕がある休みの日に作るようにしています。お弁当に入れるおかずと晩御飯にも使えるおかずを一度に作っておけば、朝も晩も楽。鶏むね肉の唐揚げはコスパもよく、食べ応えもあります。見た目にも満足感を得られるよう、大きめに作るのがポイントです。きんぴらごぼうも1食分ずつラップに包んで冷凍保存しておけば、食べたいときにすぐ食べられます。私の常連副菜です。


おぺこさんのおすすめレシピ

そのほか、おすすめのお弁当レシピをクックパッドの中から紹介します。

豚肉とブロッコリーのカレーマヨ炒め

カレーの味で食欲アップ!朝作るのは大変なので、晩御飯に作っておいておくことが多いです。

ピーマンと小エビの白だし炒め

ピーマンはどんな味つけでもおいしくいただける万能野菜。汁気も出にくいため、お弁当向きの食材です。訪問介護入浴という仕事柄、昼ごはんは基本的に車内で食べることが多く、お弁当を冷蔵庫に入れて保管できないため、そういうところも気を使っています。あと、ピーマンは1個単位で使い切れるので余らす心配もありません。

1品弁当に挑戦したい!

今はおかず3品にご飯という組み合わせが多いですが、今後はサンドイッチやスパゲッティ、キンパなど、それ1品だけで完結するようなメニューに挑戦したいと思っています。品数は1つだけど、お弁当の蓋を開けたときにお弁当箱一面にそれしかない!っていう光景を味わいたいです。

おぺこさんの最新著書

『おぺこさんの毎日わくわく弁当 』(エムディエヌコーポレーション)

おぺこさんの最新レシピ本「おぺこさんの毎日わくわく弁当」には、お弁当づくりに役立つアイデアが多数掲載されており、お弁当初心者はもちろん、お弁当作りを続けるのがツラくなってきた人や毎日のお弁当に変化を出したい人にもぴったりの内容になっています。

おぺこさんのお弁当といえば、なんといってもインパクトあるそのビジュアル。隙間なくおかずが詰められているため、“寄り弁”(中身がお弁当箱の片方に寄ってしまうこと)の心配もありません。本の中ではその詰め方のコツも紹介されているので、ぜひチェックしてみてください!

さらに、野菜を使い切るための副菜レシピや味バリエも豊富。調味料にあったおかずの作り方も掲載されており、1食材で何通りもの楽しみ方ができそう。そのほか、メインのおかずになりそうな食材がないときに役立つ「ゴチャーハン」なるレシピも!冷蔵庫の余った食材でなんでもゴチャゴチャに入れたチャーハン、通称“ゴチャーハン”は、おぺこさんのお助けメニューなのだとか。「冷蔵庫の余り物消費にも役立ちます。これまでに入れたおいしかった食材は『ちくわ』。ちくわから旨味成分が溢れ出してごはんとの相性もバッチリ! 食感もよかったです」毎日のお弁当作りの参考にしてみてください。

おぺこ

2016年より、日々のお弁当をInstagramに投稿。「毎日作るものだから背伸びしないお手軽弁当」をモットーにしたお弁当スタイルが多くの人の共感を呼んでいる。また、料理投稿・検索サービス「クックパッド」にも数多くのレシピを紹介し、親しまれている。介護士であり、お弁当・納豆探究家。好きなお弁当のおかずは、ウインナーと唐揚げと卵焼き。愛猫のサスケに見守られながら、日々料理、お弁当作りに励んでいる。

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