彩りの美しいお弁当作りが得意なクックパッドアンバサダー・みずか★さん。ボリュームもたっぷりで気分がアガるお弁当作りの秘訣を教わります!
食欲と行楽の秋ですね。今年はちょっぴり行楽は控えめかもしれませんが、特別な日にも日常にも、お弁当はうれしいもの。 今回はみずか★さんから、スタンダードな長方形お弁当箱に素敵におかずを詰めていくワザをお聞きします!
今回は定番のお弁当箱の形、長方形のお弁当箱を使ってお弁当を作ります。
みずか★さん:「毎朝作るお弁当、自分なりの詰め方パターンを作っておくと、手早く出来ていいですよね。でも、いつも同じような見た目になっちゃうよ~!とお嘆きの方もいるのでは。実はちょっとしたことで、同じお弁当箱でもいつもとは全然違う雰囲気のお弁当になるんですよ!」
みずか★さん:「例えば、いつもは(1)のように詰めていても、(2)のように少し斜めにしてみるだけで、雰囲気が変わりますよね。思い切って、(3)のように大胆に斜めに置いてみたり、(4)のように縦にしてみると、全然違う感じになりませんか?」
なるほど!たしかにご飯を詰める位置を変えるだけで、まったく違う雰囲気になりますね。
みずか★さん:「(4)は、ちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、おかず部分が縦長になるので、上から順に並べて行くだけで簡単に詰められるんですよ」
詰め方のパターンを把握したうえで、今回は最もスタンダードな横向きで、秋らしいおかずを詰めていただきました。
みずか★さん:「ご飯は左側に置くのが和食の作法ですが、実は最近の市販のお弁当では、右側にご飯があるものが多いんですよ。人間の視線は、左上→右上→左下→右下とZ型に動くとされ、これを『Zの法則』と言うんだそう。最初に目に入る位置にメインや彩りのいいおかずがあると、さらに食欲をそそりますね」
では、早速詰め方を見てみましょう。
(A) 今回のメインのおかずは、平たく成型した豚つくね。寝かせてしまうとぺったんこでお弁当箱の高さに合わないので、立てかけるよう詰めます。ご飯が奥にある場合はそのままご飯に立てかけますが、今回は立てかけるものがないので、ブロッコリーを1つ置きました。ちなみに、ブロッコリーはごま油をまとわせ、軽くお塩をふってあります。これだけですごくおいしいし、オイルコーティングした方が水分も逃げずに日持ちもします。
(B) 続いて、玉子焼きを詰めます。こちらも立てかけるように詰めています。断面が見えるように切り口を見せて、左右に振って詰めると、真っすぐ並べるよりも動きが出ると思います。
(C) 次に、玉子焼きの隣は反対色の紫キャベツを。かけ離れた色を隣におくことで、両方の色が映えます。
(D) 最後に緑と黄色のコントラストが綺麗なかぼちゃ南蛮を詰めました。緑と黄色、どちらも見えるように詰めると、より彩りよく見えますね。そして今回はご飯の白の面積が広いので、秋らしくいちょうともみじの型抜きをした人参を飾ってみました。この人参は甘酢漬けにしてあります。
最近は100円ショップにも様々な抜き型があるので、お弁当作りを楽しむためにはちょっとした投資をしてみてもいいかもしれませんね。
いつものお弁当箱に、いつものおかずでも、ちょっとした工夫でぐっと食欲をそそる仕上がりになりそうです。食欲の秋、ぜひ楽しくお弁当を詰めて、1日を楽しみましょう!