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コラム

子どもが作りやすいひと工夫!七夕に「そうめん飾りいなり」

【子どもの心を育てるレシピvol.12】子どもに「食」の大切さを伝えたいと思いつつも、日々忙しくてなかなか教える機会がないという親御さんも多いのでは? そこで、子ども料理研究家・武田昌美さんが、子どもと楽しくトライできて心も育てられるレシピ、料理を通して子どもが得られる学びについて、わかりやすく解説! 気負わず、自然と生活の中に取り入れられる簡単料理で、とっておきの親子タイムをお過ごしください。

お雛様に端午の節句、節分に七夕、歳時ってどうして月初めが多いのでしょうか? 気付くと「えええ!明日!?」なんてこともしょっちゅうです。

さて、今回は、大人も子どもも大満足な、そうめんを使った飾りいなりをご紹介します。飾りいなりのトッピングは、レシピとして一つの案をご提案していますが、どうか子どもが好きなように創意工夫を凝らした自由な料理をしてみてください。

ポイントは、麺つゆをジュレにするひと工夫で、子どもが調理をしやすくしたことです。予め、麺つゆと麺を和えてから作る方法もありますが、そうするとどうしても麺がベチョッとなり扱いづらくなります。

おいなりさんの皮も性質上ベトベトしているので、ベチョベチョとベトベトだと、どうにもこうにも嫌になってしまいがちです。なので、麺は特に手を加えず扱いやすくし、スッと皮に入れられるようにしました。ジュレも少しだけ固めにしています。こうすることで、崩れにくいうえ、トッピングしやすくしています。

お父さん、お母さんの夢は何ですか?

七夕は、織姫と彦星が1年に1度だけ、天の川で会える日。短冊に願い事をしたためて、天に向かって伸びる笹竹に吊るして願います。

子ども達の思い思いの夢はとても可愛いですよね。「お姫様になりたい」「消防車に乗りたい」「大好きな虫になりたい!」…心のままに記している短冊を読むのが好きです。

では、お父さん、お母さんの夢はいかがでしょうか?

私は、「諦めなければ夢は叶う」この言葉を、物語の世界だけではなく、現実のものとして子どもに伝えていきたいと思っています。親自身が、夢を叶えようと、壁にぶつかりながらも前進している姿を子どもに見てほしいと願っています。そして、実際に夢を叶えている親を見て、「夢が叶うってお話だけじゃないんだ!」と子どもに感じてほしい。夢を持つことへの希望と諦めない大切さを、一番身近な親が背中で示していきたいと思っています。

私の幼少期からの夢は、飛行機の客室乗務員になることでした。しかし、いざ大学4年の就職活動になるとリーマンショック直後の氷河期になり…というのは大義名分の言い訳で、詰まるところ、完全に実力不足でその夢を叶えることはできませんでした。しかし、長女が生まれて半年、夢を捨てきれず、決死の思いで既卒試験に挑み、夢を掴むことができました(その後、長女が成長し「朝起きた時、ママがお隣にいないのは寂しい」という一言で退社しました)。

そして、長男が産まれた後に、料理で学ぶ幼児教室を作りたいという思いから、『リトルシェフクッキング(株)』を創設。コロナ禍に直面しながらも、草を食べてでも生き残る思いで泥臭く、できることを一歩ずつ行っています。今の夢は、幼児教育の世界に「料理で学ぶ;EduCooking」を以て一石を投じること。

この話、子ども達とも話します。失敗したことも包み隠さずに。その時どんな風にどん底まで悲しんだのか、そして、なんとか自分を奮い立たせて起死回生させたこと。助けてくれた人、応援してくれている人への感謝の気持ちや仲間の存在。子ども相手というよりは、ひとりの人間として対等に話をするようにしています。今の夢はこれで、だからその夢を叶えるために階段を1つずつ登っていきたいと思っていることなど。

もちろん、子どもの夢の話も聞きます。どんなことでも、自分の“好きの芽”を見つけて興味を持ってもらえることが何よりも嬉しく思っています。

親であったって、まだまだ現役で夢を追い、可能性が無限に広がっているんだよ、ということを、身を以て伝えていきたい。そうすることで子ども自身にも、「覚悟を持って望むのであれば、どんなものにもなることができる」ということを心から信じてほしいと願っています。

夢といっても、壮大な夢だけが夢ではないと思います。どんな些細なことでも、お父さんお母さんが楽しそうに夢を語る姿を子どもに見せることって、本当に素敵だなと思っています。夢を話す人のキラキラ輝く瞳が大好きです。

今年の七夕は、子どもと一緒に大人も渾身の1枚を天に届けてみてはいかがでしょうか。

武田昌美(子ども料理研究家)

リトルシェフクッキング(株)代表取締役。フランスで料理の修行をしていた父の影響を受け、幼少の頃から料理に興味を持つ。航空会社にて客室乗務員をしながら、各地の料理や文化に触れ、知識を深める。2人の子どもの親となり、多くの子どもたちに料理の楽しさ、食の大切さを伝えていきたいと強く願い、2017年より「ママも知らなかった才能が花開くクッキングスクール」をコンセプトにした料理教室『リトルシェフクッキング』を主催。保有資格は、フードコーディネーター、スパイスマイスター、食品衛生責任者。2019年3月、子どもが一人一人料理できる料理教室『リトルシェフクッキングEduCooking Lab』を東京都世田谷区にオープン。
【HP】https://little-chef-cooking.com/(ご予約はこちらから)
【Instagram】@masamis__kitchen
【YouTube】リトルシェフクッキング
【ブログ】子ども料理研究家 武田昌美の食育ブログ
【クックパッド】武田昌美のキッチン

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