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コラム

家呑みのお供に!カリカリコリコリ食感がたまらない「最強のおつまみ」

【“クックパッド芸人”藤井21のソロ飯 vol.30】“クックパッド芸人”を自称し、自らのキッチンに1000品以上のレシピを掲載している「藤井21」さん。1人(ソロ)で作って1人で食べるという「ソロ飯」を日々楽しんでいるそう。藤井21さん自作のおすすめレシピと、悲喜こもごものエピソードをご紹介します。

ハイボール+軟骨=最強の家呑み

「最強のおつまみとは何か?」

それは世の酒呑み達が常に抱いている疑問だろう。

最近は色々な事情で外呑みは自粛し、もっぱら家呑み派という人も多いのではないだろうか。そんな限りある環境でも出来る最強のおつまみとは。いや、そもそも家呑み外呑みに関係なく真に最強のおつまみとは……。

そんな酒呑みの終生の疑問に答えを出そう。

それは「軟骨」だ。

大衆酒場で出てくるスパイシーな軟骨の唐揚げをつまみながら、乾いた喉を潤す至高のひと時。やきとり屋で出てくる塩味の軟骨串焼きをついばみながら、ちびちび呑むのもまた良し。立ち飲み屋の銀皿で出てくるコックリ煮込まれた軟骨ってのもまた乙なものだ。

そもそも軟骨というものは、おつまみになるべくしてなっているのだ。軟骨それ自体に味はなく、コリコリカリカリとした食感を楽しむという特殊な存在だ。なので、味付け次第で実はどんな姿にも変わることが出来る、それが軟骨。

そしてその最大の特徴であるカリコリ食感ゆえ、どうしてもご飯のおかずにはなり得ない。コリコリカリカリ軟骨食べながらホカホカの白飯をかっこむなんて画はとてもじゃないが想像し難い。ご飯のおかずにならなくて良い。いやならなくてありがとう。

軟骨に合うのは酒なのだ。

絶対的に酒だ。それ以外にない。だからこそ最強のおつまみなのだ。

さて、前述した様に家呑み派閥が増加しているが、家呑みする時に呑むお酒にハイボールがかなりの割合で増えてきているらしい。少し前に朝の連ドラで国産ウイスキーを扱っていたのも火付けに一役かっているようだ。

そのハイボールブームを後押ししている一因が炭酸水メーカーの存在だろう。水さえあれば家庭で誰でも簡単に炭酸水が出来る。これがなかなか便利でご多分に漏れずうちにも炭酸水メーカーがキッチンの片隅にしっかりと鎮座していて、毎日の家呑みに活躍している。コスパが良くてペットボトルゴミが激減する。家呑み派閥の人にとってメリットが大きい。炭酸具合も自由自在なので、強炭酸のハイボールが家でも楽しめる。

というわけで今回はそんなハイボールに合う最強の「軟骨おつまみ」を鶏・豚・牛、それぞれのカリコリレベル別に三種紹介しよう。

カリコリレベル1(鶏)

やげん軟骨:★☆☆☆☆
やきとり屋の定番もライスペーパーに包むとエスニックに早変わり。サッパリとしたやげん軟骨の生春巻きに、シュワッとスッキリのハイボールが相性良し。

カリコリレベル3(豚)

豚バラ軟骨:★★★☆☆
ウイスキーで煮込んだ軟骨がウイスキーに合わないはずがない。コックリ濃いめの味付けもハイボールにピッタリ。

カリコリレベルMAX(牛)

牛のど軟骨(※ウルテ):★★★★★★★★★★
最強・最硬の軟骨 「ウルテ」。カリカリコリコリ噛んでいると奥の方から来る柚子胡椒のピリリとした辛さが刺激的。硬さの向こう側にも、キンキンに冷えたハイボールならもちろん付いて来てくれる。

※ウルテ:牛のど軟骨の通称。他にフエガミとも呼ばれる

カリカリコリコリゴクゴク、カリカリゴクゴク、ゴクゴク、カリカリコリコリ……。あなたの最強の家呑みおつまみは何ですか?

もちろん軟骨だろう。

異論は認める。だが、軟骨こそ最強のおつまみだ。

藤井21(ふじいにじゅういち)

料理と笑いで天下を目指す男性ピン芸人。
埼玉県東松山市出身。東松山のやきとりを愛し、東松山市親善大使「東松山市應援團」の一員。食品衛生責任者の資格を持ち、クックパッドには1000以上のレシピをアップしている。日本テレビ系列『ウチのガヤがすみません!』などに出演。

>>オフィシャルブログ「良い香りのある生活

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