【FoodClip 食卓トレンド】食ビジネス全般の動向やトレンド、食卓の最新データを発信するFood Clip編集部に、いま気になる食トレンドを教えてもらいました。今回お届けするのは、台湾夜市の屋台グルメ「ダージーパイ(大鶏排)」について。SNS映えする見た目と味のおいしさが相まって、注目度がぐんぐん上昇中です!クックパッドにもレシピが掲載されているので、ぜひ作ってみてください。
こんにちは!FoodClip編集部です。
ダージーパイ(大鶏排)とは、台湾夜市の屋台グルメで定番の台湾風唐揚げのこと。鶏排(チーパイ)や炸鶏排(ザージーパイ)とも呼ばれています。
特徴は、なんといってもそのサイズ感!大人の顔以上はあろうかという大きさの秘密は作り方にあります。叩いて薄く広げた鶏むね肉に、スパイスや調味料で下味をつけ、衣をまぶして油で揚げていきます。サクサクな衣とスパイシーな味が人気で、台湾ソウルフードのひとつです。
2021年、ダージーパイブームが一気に加速しています。その理由は次の通りです。
近年は台湾発のさまざまなグルメが人気です。社会現象レベルの人気になったタピオカをはじめ、台湾カステラ、豆花(トウファ)、魯肉飯(ルーローハン)など、スイーツ系からご飯ものまで、さまざまな台湾グルメが話題になっています。
お米や麺、魚介に肉、野菜にいたるまで、まんべんなく食べる食文化や、同じアジア圏であることから日本人の口に合う味付けというのも、ダージーパイが支持されている理由でしょう。
から揚げは日本の国民食と言えるほど、大人から子どもまで大好きなメニュー。特にこの2年ほどは、コロナ禍でのテイクアウト需要増加も手伝って、から揚げ市場は拡大傾向です。
また、海外のフライドチキンもから揚げと同様、身近な定番フードに。ヤンニョムチキン、バターミルクチキン同様に、台湾版のから揚げとしてダージーパイの人気も高まっています。
今やSNSとの相性は、トレンド作りには欠かせない要素です。顔と同じくらいの大きさがあるダージーパイは、インパクト抜群。さらに、海外気分が味わえるような屋台風の店構えも、相乗効果となっています。
台湾現地には行きづらい今だからこそ、せめて写真だけでも気分を味わいたいという人も多いはずです。SNSでシェアしたくなる要素が揃っていることも、ダージーパイ人気を後押ししています。
クックパッドのレシピ検索でも、2020年と比較して、ダージーパイの検索頻度は急上昇しており、その注目度の高さがうかがえます。専門店がオープンした2021年5月〜6月のタイミングで、複数のメディアでも取り上げられたことにより、検索頻度が上昇したと考えられます。
クックパッドにも、ダージーパイが手軽に作れるレシピが掲載されています。ぜひ、作ってみたいレシピを見つけてくださいね。
横浜中華街に本店を構える「横濱炸鶏排」。本場台湾で修業した味を持ち帰り、2019年4月にオープン。タピオカ粉を使うことで生まれるサクサク食感と、スパイスの効いた味が売りです。
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本場・台湾直伝の製法で作られた王道のダージーパイが食べられる「炎旨大鶏排」。大阪をはじめ、名古屋、東京など5店舗を構える。オリジナルの台湾スパイスで好みの味にアレンジもできます。
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2021年4月にオープンした「東京台北夜市」。雞排をメインにいくつかの台湾屋台フードを提供しています。店舗を持たないテイクアウト・デリバリー専門のゴーストレストランです。監修している台湾料理レストラン「富錦樹台菜香檳」の店頭でもテイクアウト販売しています。
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これまであまりなじみのなかった台湾発祥のグルメが、次々とヒットしている昨今。ダージーパイも今後、認知度が高まり提供する店舗も増えていきそうです。
また健康志向の高まりから、鶏肉の中でもとりわけ鶏むね肉に注目が集まっています。鶏むね肉が材料のダージーパイはレシピ検索数、ヒット数も上昇していくと予想されます。
日本のグルメに近いけれど目新しさが魅力の台湾グルメ。今後もヒットのポテンシャルを秘めた食のジャンルとして、目が離せません。