節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。1年間の所得が確定する年末は、ふるさと納税をギリギリまで活用できるチャンスです。お得なふるさと納税のやり方や上手な返礼品の選び方などをご紹介します。
ふるさと納税は、寄付金額から2,000円の自己負担分を引いた額が、寄付金控除の対象となります。 1年間(1月1日~12月31日)の所得金額が確定する年末に、おおよその控除の限度額を知ることができます。ご自身の控除の限度額の目安を知りたい場合は、「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」「ふるなび」といったふるさと納税ポータルサイト等で試算することができます。
注意点は、ふるさと納税で寄付金控除を受けるには、一定額以上の収入が必要です。そして申込者と納税者が同一でありかつ、申込者の名義で寄付金を納める必要があります。また、「ワンストップ特例制度」もしくは「確定申告」をして寄付金控除をしましょう。
返礼品で人気なのが、肉なら牛肉の切り落とし、米はブランド米もしくは量が多いもの、旬の果物、マグロやイクラ、ホタテなどの魚介類や地酒です。とはいえ、米や肉でも、量を取るか質(ブランド)を取るかで悩みますよね。返礼品を家計の足しにしても、ちょっと贅沢に楽しむのも、寄付金の目安の中での好きなものを選びましょう。これからの時期なら、鍋やすきやき用の肉、お節料理やお節料理の食材がおすすめ。
返礼品の中にはギフト対応してくれるものもあり、返礼品をお歳暮として贈ることもできます。注意点としては、ふるさと納税の返礼品が届くにはある程度時間がかかりますので、確実に受け取るなら日付指定ができるものを選ぶようにしましょう。
お得な返礼品の選び方のコツは検索する際に、
・緊急支援品
・わけあり
・数量限定
・期間限定
・増量
このワードの中で、気になる言葉と返礼品をキーワードとして検索すると、お得な返礼品を見つけることができます。
年末など期限が迫り返礼品を選ぶ余裕がないときは、「定期便」や「ポイント制」がおすすめです。
「定期便」とは、まとめて寄付をしておくと、月に1回ほど指定の日に米や野菜の詰め合わせ、旬の果物、精肉、魚介類などが定期的に届くというものです。
「ポイント制」とは、寄付金額に応じて自治体ごとで使用できるポイントが付与され、期限内であればいつでも返礼品と交換できるシステムです。「ポイント制」を採用している自治体やふるさと納税ポータルサイトもあります。
また、ふるさと納税は返礼品なしで、災害地域へ寄付をすることもできます。被災した自治体へ直接支援をしたい場合にも利用できます。
寄付金の支払い方法は、ポイントが貯まるクレジットカードが便利です。最近の傾向としては、○○Payといったコード決済で支払うことで、ポイント付与率が高くなるキャンペーンもあるので、よりお得な決済方法を選ぶのも一案です。
まだふるさと納税をしたことがない人でも、お取り寄せ感覚で寄付をすることができるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
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