【FoodClip 食卓トレンド】食ビジネス全般の動向やトレンド、食卓の最新データを発信するFood Clip編集部に、いま気になる食トレンドを教えてもらいました。今回お届けするのは、韓国屋台グルメの進化系ガーリックパンとして知られる「マヌルパン」。食欲を刺激するガーリックバターと、やみつきになる甘じょっぱいクリームチーズの味わいは至福のご褒美グルメです。
こんにちは!FoodClip編集部です。
マヌルパンとは、韓国の人気屋台グルメになっている進化系ガーリックパンのこと。マヌル(마늘)とは韓国語でニンニクという意味で、直訳すると「ニンニクパン」です。
いわゆるガーリックトーストとは少し違っていて、たっぷりのガーリックバターを染み込ませたパンに、砂糖やはちみつで甘みを加えたクリームチーズを挟んでいるのが特徴です。甘じょっぱさと食欲を刺激するガーリックの風味で1度食べたら病みつきになってしまう味わい。SNSを中心に話題になっており、トレンドを予感させる大注目の韓国発グルメです。
マヌルパンは、韓国の屋台グルメで行列ができるほどの人気メニューです。パンにたっぷりしみこんだガーリックバター、クリームチーズと、刺激もカロリーもたっぷり。食べると「罪悪感がすごい」という点でも話題になっています。ギルトフリーなグルメへの関心が高まる中、思いきり真逆をいくところも注目のポイント。
日本では、「俺のBakery」とグルメインフルエンサーのウルフさんがコラボして、韓国のマヌルパンを再現した「俺の罪悪パン」が5月15日から期間限定発売され話題に。店頭では2週間で10,000個販売、ECサイトでも11分で完売するほどの人気になりました。
「俺の罪悪パン」というネーミングの由来は、高カロリーさと、食欲をそそる香りに、良くも悪くも食べたあとに罪悪感が残るということからだそう。
今年開催されたパン好きのためのイベントでもグランプリを受賞しました。
マヌルパンを発売するベーカリーやカフェも少しずつ増え、じわじわと人気が広がっています。マヌルパンが食べられるお店をいくつかご紹介します。
実店舗での再販リクエストが多数あったことから、SHIBUYA109渋谷店に期間限定ショップとして出店。限定の新商品「漆黒の罪悪パン」も登場しました。黒こしょうと隠し味の黒ニンニクで深い旨味と風味をプラスした、甘さ控えめな商品です。(出店期間は8月29日(日)まで)
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墨田区にある下町の人気ベーカリーオットポン。定番から月替わりの新商品まで、常時70種類ほどのパンを揃えており、マヌルパンもラインナップに加わっています。イートインスペースも常設しているので、その場で食べられます。
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三重県・愛知県で11店舗を展開する513BAKERYでは、夏の人気パンフェアでマヌルパンが初登場。食欲をそそる香りがただよう究極のガーリックパンです。
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クックパッドでも、マヌルパンの検索が2020年以降、急上昇。本場韓国に行けない今だからこそ、自分で作りたい、味を再現してみたいというニーズが増えていると考えられます。
ここ数年続く日本でのパンブームと韓国グルメブーム。2つのブームに後押しされる形で、マヌルパンにも注目が集まっていると考えられます。
食欲を刺激するガーリックバターと、やみつきになる甘じょっぱいクリームチーズの味わい。ちょっぴり罪悪感がありながらも、至福のご褒美グルメとして生活者にウケています。高カロリー過ぎるがゆえにSNSでシェアしたくなるというのも、人気が広まっているポイントのひとつです。
また、コロナ禍での生活者の食への意識変化により、お店の味を自宅で再現しようと試みる生活者も増えています。家庭でパン作りを始める人も増え、ホームベーカリーの売れ行きも好調。こうした傾向から、外食、内食問わず、マヌルパンの人気はさらに高まっていく予感です。