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すっぱ辛いカレーが新鮮!これから大ヒットの予感「ポークビンダルー」って?

【元気をもらえるスパイスレシピvol.5】「スパイスカレー」や「ビリヤニ」をはじめ、スパイスを使った料理の人気がじわじわと高まっています。「スパイスはおくすり」と妄信する馬塲悠衣さんによる電子書籍『インドには行ったことないけど、日々カレーを作っています。』より、奥が深いスパイスの話とレシピを一部抜粋してご紹介します。第5回は書き下ろしで、これから人気になりそうな「ポークビンダルー」に注目。

インドではマイナーなカレーが、日本でじわじわ人気

すっぱ辛い味わいがクセになると、スパイスカレー好きに人気の「ポークビンダルー」。ひき肉の「キーマカレー」、鶏肉の「バターチキンカレー」に次いで、独自の発展を遂げる第三のジャパニーズカレーとして認知度を獲得していきそうなのだ。

お酢専門店があるほど、古来より日本人はお酢好き。唐辛子の辛さと合体した、この「酸味+辛み」風味は、タイのトム・ヤム・クンや中国の酸辣湯(サンラータン)しかり、一度食べるとハマってしまうクセ味なのだ。ぶどう酢である赤ワインビネガーとスパイスのマリネ液に豚ブロック肉を漬け込んでいるのですっぱ辛くなり、ブロック肉の肉感もガッツリと味わえる。

ポルトガル領だったインドの南西海岸部ゴアが発祥で、ポルトガルのリスボンにあるレストランにも「豚肉のヴィンダルー」という料理がある。インド全土で見るとマイナーなポークビンダルーだが、これは豚肉が日本とは異なり、インドでは一般的に親しまれていないところにある。

2022年はポークビンダルーブームが到来!?

08449ab5f85bb9f23ed3450393269b9a ポークビンダルーに使われる主な材料。赤ワインビネガーだけでなく、辛くない唐辛子・パプリカパウダー(手前)が入っているのも特徴だ

スパイスカレーのお店がどんどん増えていく中で注目されはじめた感がある「ポークビンダルー」だが、2019年には専門店ができた。ミシュランガイドのビブグルマン掲載店としても名高いポルトガル料理の名店「クリスチアノ」が手がけた「ポークビンダルーを食べる副大統領」というお店だ。

コロナ禍でスパイスカレーのお店のメニューがテイクアウトされるようになり、レトルトパック化が加速した。中でも、今年はファミリーマートのごはんにかけて食べるパウチ惣菜「ごはんにちょいかけ!」シリーズ商品にポークビンダルーが堂々とデビューしたり、先ごろ発表されたクックパッド食トレンド予測2022にも選出されたのだから、来年最も注目したいカレーといえるだろう。

家でもポークビンダルーを食べてみたい

ひと口頬張ると、ホロホロに柔らかくなった豚肉からジュワーッとすっぱスパイシーな旨み。思わず満面の笑みが溢れてしまい、また食べたくなるおいしさ。

赤ワインビネガーがなければ、家にあるお酢だけでもできるし、辛いのが苦手な人はパプリカパウダーという辛くない唐辛子だけでOK。醤油や梅干しを隠し味にしたりお好みの風味を足すことができ、オリジナルカレーにもなる。

マリネ液にしっかりと漬け込んでおけば、あとは短時間で簡単な手順で本格的な味になるので、ぜひトレンドカレーをお家で先取りしてみてはいかがだろう。

電子書籍『インドには行ったことないけど、日々カレーを作っています。』

アマチュアカレーグランプリ2019準グランプリ。物心ついた時からカレー好きで、今ではほぼ毎日カレーを食べる著者による、スパイスカレーのレシピ集。オリジナルカレーをはじめ、スパイスを使ったビリヤニや副菜、ドリンクなど、珠玉の29品を収録。レシピにまつわるエピソードも語ります。
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著者略歴

馬塲悠衣(ばば ゆい) 東京都出身。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。Switch、GEO日本版、別冊太陽臨時増刊CLASS Xなどの雑誌編集を経て、現在レシピ本の出版業務に携わっている。20代の頃、インド料理を学んだレヌ・アロラさんの「スパイスはおくすり」との至言から、スパイスへ興味をもつ。スパイス好きがこうじて、5年間のニューメキシコ通いを経て、メキシコで唐辛子遊学を1年間したが、インドには行ったことがない。スパイスとハーブを使った、体がよろこぶような滋味感のあるカレー作りを日々妄想模索中。2019年第二回アマチュアカレーグランプリ準グランプリ受賞。クックパッドニュースで「カレーヘッド列伝」連載中。