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コラム

今年こそはお金を貯めたい!まずは知っておきたい「お金が貯まらない7つの理由」

丸山晴美

調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今年こそはお金を貯めたい!と決心しても、なかなか思うようにお金を貯められない人も多いものです。7つの貯まらない理由から、お金を貯めるヒントを探してみましょう。

1.時間を活用できていない

お金を貯めたい! という気持ちがあっても、なかなか行動に移せず、無常にも時間が過ぎてしまう…そんなことが繰り返されていませんか。実はその考える時間を貯蓄に回すことで、お金を貯めることができます。

毎月定額を積み立てる仕組みを作れば、黙っていてもお金は貯まります。思い立ったが吉日、すぐに毎月定額を積み立てる仕組みを作りましょう。会社に財形貯蓄制度があれば、給与天引きで積立てる方法や、給与振込口座の銀行で給料日に定額定期に振り替える手続きをしましょう。そして、積み立てたお金はなかったものとして生活をしましょう。

2.ボーナスを生活費の補填にしている

お金が貯まらない人の多くは、ボーナスを日々の赤字の補填にしています。ボーナスは貯蓄を増やすチャンスです。

1年で100万円貯めるには、月約8万3,000円の積み立てが必要です。しかし、夏、冬のボーナスで20万円ずつ計40万円を貯めれば、月5万円の積み立てで100万円の貯蓄になります。

ボーナスを日々の生活費の補填に使っている場合は、生活費の見直しをして、毎月の収入の中で貯蓄+やりくりができる家計を作りましょう。

3.固定費の割合が高い

固定費とは毎月支払う住居費、水道光熱費、通信費、保険料、習い事、サブスク(定額制サービス)などがあります。毎月必ず支払うもので、この固定費の割合が手取り月収に対して高くなればなるほど、貯蓄へ回りません。

特に住居費が手取り月収の4割を超えていたら要注意です。住居費を変えることができないなら、保険や習い事、サブスクなどの解約、家族でスマホを格安SIMに乗り換えるなど他の固定費を見直して、貯蓄にまわすようにしましょう。

固定費は一度見直すことでその効果が継続し、その分積立貯蓄に回すことができますので、見直しの際は固定費から見直して不要であれば早めに解約をしましょう。

4.変動費の管理がどんぶり勘定

変動費とは、固定費以外の食費や日用品費などの出費です。毎月これら変動費がいくら使えるのかと言えば、手取り月収から先取り貯蓄分と固定費の合計を引いた金額になります。

毎月使える生活費がわからない、わかっていてもキャッシュレス決済などで管理が適当になってしまうと、赤字家計になり、貯まりかけた貯蓄を崩したり、ボーナスから補填することになります。毎月の生活費を計算して、その中でやりくりするように家計簿アプリなどで管理をする習慣を身に付けるようにしましょう。

5.振込用紙で支払いをしている

公共料金や税金などの支払いを振込用紙で支払ってはいませんか? もしそうなら、口座引き落としの手続きをしましょう。その理由は、手元に現金があると用途以外の出費に使ってしまう恐れがあるからです。

また、支払い期限が過ぎてしまい、延滞損害金を支払うのはムダな出費です。口座振替などにすることで、払い忘れはなくなり、口座振替割引でちょっとお得になったり、必要以上に手元に現金を持つ必要もなくなり、お金の管理が簡単になるでしょう。

6.貯まらない理由を考えている

一人暮らしだから、収入が少ないから…など、貯まらない理由を考えている限りは、お金は貯まりません。同じような境遇でも、出費の優先順位を考えながらやりくりをしたり、副業をして収入を増やすなど、お金を貯めるための行動をしている人も多くいます。貯まらない理由が明確なら、やるべきことも明確になるはずです。考えるだけではなく、行動を起こすことが大切です。

7.お金が貯まるイメージができない

目標とする貯蓄額はいくらですか。例えば住宅購入時の頭金として、物件価格の3割と言われていますが、仮に1,000万円貯める場合、果てしなく遠い金額だと感じるでしょうか。もしそうなら、現実的な数字に置き換えるイメージをしてみましょう。

1,000万円は貯めたことがなくても、100万円は貯めたことがあるなら、100万円を10回貯めれば1,000万円になります。同様に100万円は、10万円を10回貯めれば達成できます。

このように一見遠い貯蓄額だとしても、身近な貯蓄額に置き換えて考えることで、具体的にお金が貯まるイメージができ、実現可能な金額と認識することができるようになるでしょう。

画像提供:Adobe Stock

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

執筆者情報

丸山晴美

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。

資格

節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)

webサイト・SNS情報

公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/

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