『相性度』を導くために必要なのは2つの因子です。 一つは、【一番強い味】。 例えば、卵の味を分析した結果をグラフにしてみるとこうなります。
○印をつけたように、卵では旨味が【一番強い味】になります。
もう一つ大切なのは、【全体の味のバランス】です。 卵に塩をかけて食べた場合の味を分析した結果がこちらです。
これより、卵と塩を一緒に食べるとき、旨味と塩味のコントラストが生じることが分かります。 こうして【全体の味のバランス】を見るのです。 これは卵と塩の例ですが、他にも、甘味と酸味、甘味と苦味、など食べ合わせた際の味覚のバランスを考慮します。
このように、一番強い味と、全体の味のバランスを見る事で、相性の良し悪しが分かるんです! ちなみに、相性度の計算によって、目玉焼きと一番相性が良いのは塩であることが明らかとなりました。 相性度を使えば、今までになかった新たな組み合わせも発見できそうですね♪
味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。