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「敵を知るには食から」—W杯ブラジル大会で日本代表と対戦する国の料理情報をお伝えするシリーズ企画の最終回です。今回のテーマは、グループリーグで最も重要とされる初戦の相手・コートジボワールの料理です。W杯まで残り5カ月、絶対に負けられない戦いがあともう少しで始まります!!
西アフリカに属すコートジボワールは、東にガーナ、北に北にブルキナファソ、マリ、西にギニア、リベリアと国境を接し、南は大西洋・ギニア湾に面しています。面積は日本より少し小さく、人口は約2000万人。気候は海岸部が熱帯性気候、内陸部がサバンナ気候。どちらも年間平均気温が26~28℃と一年を通してとても暑いです。世界1位のカカオ、西アフリカ1位のコーヒーの産地として有名です。
コートジボワールはフランス語で「象牙海岸」を表す言葉。フランスの植民地寺際に象牙の輸出港として栄えたことから、その名がつきました。公用語はフランス語で、今でも生活や文化にフランスの影響が残っています。また、約60の民族が暮らす多民族国家でもあり、民族同士の争いは絶えず、2002年と2010年には政情不安も重なり、内戦が起きています。あまり治安が良い国とは言えないそうです。そんなコートジボワールにとって、サッカーは分裂した国をまとめる希望でもあるのです。
「ビッグ・エレファンツ(巨象たち)」の愛称を持つコートジボワール代表は、世界ランク17位のアフリカ屈指の実力国。過去にアフリカ選手権を優勝1回、準優勝2回。W杯予選を5勝3分けの無敗で乗り切っています。過去2回出場したW杯はいずれも1次リーグ敗退ですが、日本代表の長友選手は10年南アW杯直前にコートジボワールと対戦し、2-0で破れた試合を「あんな強いチームみたことなかった。」と振り返っています。
注目選手は、共にアフリカ年間最優秀選手を複数回受賞したFWドログバ選手とMFヤヤ・トゥーレ選手です。またその他の強豪クラブで主力級の選手が多く、個人能力とアフリカ特有の身体能力の高さには注意が必要です。コートジボワールを率いるサブリ・ラムシ監督は、我らがザッケローニ監督の教え子であり、師弟対決としても注目されています。
コートジボワール戦は、グループリーグの大切な初戦。前回大会では、日本は同じアフリカのカメルーンに勝利したことで勢いに乗ることができました。今回もその再現といきたいところです!
コートジボワールは、米、とうもろこし、ヤムイモ、そしてバナナやキャッサバをつぶして餅状にした「フトゥ」を主食としています。また、大西洋で獲れる魚やヤシ油、イモ、トマト、香辛料を料理にたくさん使う特徴があります。干し魚、揚げ魚、煮込み料理が多く、ご飯やフトゥにかけていただくのが定番なのだとか。
今回は、クックパッドの中からコートジボワールのある西アフリカの料理をピックアップしました。是非、じっくりとご覧ください!
煮込みにトマトとたっぷりのピーナッツソースを使うのも西アフリカ料理の特徴。トマトの旨味と酸味に絶妙なコクがプラスされるらしいですよ~。
魚やトマト、ピーマンなどの野菜を使ったピリ辛味のブイヤベース。フランス料理の影響をどことなく感じるコートジボワールの伝統料理です。
甘くないバナナ「プランテーン」を油で炒める西アフリカの代表的な主食。コートジボワールでも魚やトマトソースと一緒に食べる人気のメニューです。
いかがでしたか?コートジボワールには肉や魚、野菜をたくさん使った豪快な料理が多いようです。それは、コートジボワール代表のプレースタイルにも通じる所があるかもしれません。決戦は6月15日午前10時(日本時間)。幸運なことにこの日は、日曜日です。家族や友人皆で集まって、朝ご飯にコートジボワール料理を食べて、日本代表を力強く応援しようではありませんか!!
ガンバレ、日本!!頼むぞ、サムライブルー!!(TEXT:中本タカシ/ライツ)
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