四季が豊かな日本には、たくさんの季節行事があります。そんな季節の楽しみ方を子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。おやこで語る季節のお便りシリーズ、6月は「雨にまるわるお話 」です。ぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
お米を作るためには必要な雨だけど、たまには外で遊べるように晴れてほしいよね。そんなときはてるてる坊主にお願いしてみよう。
このてるてる坊主って今から何百年も前に中国から伝わったんだって。昔は、紙を人間の形に見えるように折ったり切ったりしていたらしいよ。それを逆さに吊るして「晴れますように」とお願いする。もし願いが叶って晴れたら、目を描き入れて川に流したんだって。ティッシュペーパーで簡単に作れるから、今度、おでかけの前の日に作ってみよう。今では逆に吊るすと雨が降るって言われているから、吊るすときは注意してね!
5月から7月にかけて梅雨前線の影響により、日本を始めとした東アジアに見られる気象現象が梅雨です。南北に長い日本では地域によって梅雨の時期に大きな差がありますが、北海道や小笠原地方では梅雨はないと言われています。旧暦では5月にあたるため、梅雨を「五月雨(さみだれ)」とも呼びます。また「五月晴れ」とは本来ゴールデンウィークのころの晴天ではなく、梅雨の合間の晴天のことを指します。
子どもにとっては外で思いっきり遊べないシーズン。うっぷんもたまりがちになるかもしれませんが、てるてる坊主作りなどはこの時期ならではの工作。親子で作ってみるのも楽しい時間の過ごし方の1つです。(TEXT:松崎祐子)