ブルーベリーをたっぷり入れたパンケーキ生地に、レモン汁を加えると、あっという間に変身!色が変わります。どうしてそんな色の変化が起こるのでしょうか?
パンケーキの生地が、ブルーベリーを入れると青っぽい色になり、レモン汁を加えると、赤っぽい色に変わったのは、生地が、「アルカリ性」から「酸性」に変わったから。水に物質が溶けた液体(水溶液)は、酸性、アルカリ性、その中間の中性にわけられて、酸性のものには、お酢やレモン汁のようにすっぱいもの、アルカリ性のものには、石灰水、洗剤など、中性のものには、水道水などがあります。
酸性か、アルカリ性かを調べるには、リトマス試験紙という実験用紙を使います。リトマス試験紙は、酸性にふれると赤色、アルカリ性にふれると青色に変わるというもの。ブルーベリーには、このリトマス試験紙と同じ働きをするアントシアニンという色素が含まれていて、色の変化を見ることができるのです。 パンケーキの生地には、アルカリ性の強い重曹が入っていて、ブルーベリーを混ぜると青紫色に変化します。そこに、酸性のレモンの絞り汁を加えると、酸性のほうがより強くなり、青色から赤色に変化するというわけです。
レモン汁を加える前の生地を一枚分焼いてから、残りの生地にレモン汁を混ぜて焼いてみましょう。焼いたパンケーキを半分に切って断面を比べると、色の違いがよくわかります。
出版社にて食育雑誌の編集に携わった後、渡仏。 料理、製菓等を学び、レストラン、パティスリーで研修後、帰国。
雑誌、広告等を中心に活動するほか、都内でおもてなし料理とワインの教室を主宰。
ブログ 「bon et bonheur~料理、お菓子、ワインetc.日々の暮らしで出会うおいしいと幸せ~」を更新中。