漢方・薬膳の総合ポータルサイト「漢方デスク」が、漢方医学の考え方に基づいて、食事やライフスタイル、漢方薬について提案します。
関東地方では猛暑日が続き、いよいよ夏本番に突入した日本列島。食欲が落ちてきている人も多いのではないでしょうか? 食べないと、体力も落ちていくばかり…。 こんな時は、食欲増進効果もあり、体力をつけてくれるカレーはいかがでしょうか?
カレー屋のそばを通ったり、カレーを食べている人が近くにいたりして、カレーの香りを嗅ぐと無性にカレーが食べたくなるという経験はないでしょうか?これは、カレーに使われているスパイスの香りに食欲増進の効果があるため。
実はカレーは身近な「薬膳料理」なのですよ♪
実はカレーに使用されているスパイスは「生薬」として漢方薬に用いられているものが多くあります。 例えば、カレーの黄色であるウコン(ターメリック)、トウガラシ、クミン、胡椒、カルダモン、シナモン、陳皮などがカレー粉に含まれる生薬になります。
これらのスパイスのはたらきを見ると、「芳香性健胃薬」として使用されているものが多くみられます。芳香性健胃薬とは、香りによって反射的に唾液や胃液の分泌を促進し、胃腸の運動を活発にし、食欲不振や消化不良に用いられるもののことです。
このように、スパイスには、特有の香りで食欲を増進させてくれ、さらに消化不良も改善し、胃を健康にしてくれるという薬膳的な効能があります。
自分でカレー粉やスパイス類を調合して作るのが面倒に感じるという人は、市販のルーを使ってもOK。 今回はゴボウを使用することで、血の巡りを良くするはたらきをアップしたレシピです。
食欲のない時は、薬膳効果のあるカレーを取り入れて暑い時季も元気に乗り切りましょう♪