イチゴ味、塩味、ソーダ味などなど、定番の味から奇抜な味まで、お菓子や飲料にはさまざまな「◯◯味」がありますね。
そんな中、よくよく考えてみると実はよく分からない味に時折出会います。
「サラダ味って、サラダの味なのか・・・?」というのが典型的な例でしょうか。
今日はそうした、考えてみるとよく分からない味の正体をお教えいたします!
オシャレなお菓子でたまに見かける、バラ味。 口に含むと、独特の香りと甘さが、確かにバラのようです。 しかし、実は、バラの花自体には苦味しかありません。 バラ味の甘味や酸味は、バラそのものの味覚ではなく、ライチやフランボワーズといったフルーツの味でつけられていることが多いのです。
ポテトチップスやスナック類の定番、サラダ味。 一部のスナックでは、パッケージに野菜やトマトが描かれていることもあり、いかにもサラダの味がしそうです。 しかし、食べてみればわかりますが、「サラダとは…?」という感が拭えません。 それもそのはず、サラダ味とは、本当は”サラダ油味”だからなのです!つまり、オイル味。ダイエッターショーック!
こちらもポテトチップスをはじめ、料理の味付けにも使われる不思議な味です。 もちろんバーベキューは行為です。相当卓越した共感覚者でもないかぎり味はしません。 ポテトチップスのバーベキュー味は、お肉やたまねぎ、じゃがいもを煮込んだものにカレーのスパイスを加えたもので、本当は「カレー味」だったようです。それを親しみやすくするために、ネーミングを変えたのですね。 ただし、料理に使われるバーベキュー味のソースは、焼肉のタレとにんにくのすりおろしなど、バーベキューの時に使うタレをイメージしていることが多いようです。
最近は奇をてらった◯◯味がますます増えています。 あなたも、不思議な◯◯味味を食べる時は、ぜひ「これは本当は何味なのだ!?」と舌の味覚センサーで分析してみてくださいね♪
味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。