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10月20日に放送された「たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系)で取り上げられて以来、「こめ油」が急激に売れているそうです。クックパッドでも検索数が急上昇!
今回は、こめ油を長年研究、製造している三和油脂株式会社 研究課の天野さんに取材し、一体どんな油で、どの様な効果があるのかなど気になる真相を聞いてみました。
「こめ油」と聞くと、白い米から取れた油のような印象があるかもしれませんが、実際は、玄米を精米する時に発生する「米ぬか」から製造されます。米ぬかには、約20%の油分が含まれており、米ぬかから絞られた「米ぬか原油」を精製することで食用のこめ油が製造されます。
こめ油は、数多くある油の中でも唯一、国産原料で作られている油です。そのため、遺伝子組換の心配もないことから安心して使える油なんですよ。実際に、全国の学校給食用に採用されているほか、最近では、高級料亭やレストランなどで使われています。
また、こめ油は「酸化安定性」に優れています。安定性が悪いと、風味が落ちてしまいます。テストの結果からこめ油が他の油に比べて安定性に極めて優れていることがわかっています。
こめ油は、高脂血症、心筋梗塞、脳梗塞などの予防に最適と言われています。最大の特徴である不ケン化物成分(植物ステロール、γ−オリザノール、トコトリエノール、トコフェロール等)を豊富に含んでおり、これらの成分がこめ油の健康効果の担い手になっていると言われています。
また不ケン化物成分のでも、特にγ−オリザノールは、体内の余分なコレステロールを減らす作用もあり、高脂血症の治療に使われている例もあるようです。その他にも、成長促進作用、自律神経調整作用、性刺激作用、血管拡張作用、筋肉増強作用、紫外線吸収作用など多くの報告があります。
様々な病気に効果のあると言われている「こめ油」!コレステロールなどが気になって油ものを控えていた人にとってはかなりの朗報です!
「こめ油」の効果効能がわかったところで、気になるのはその使い方。おすすめの使い方を聞いてみましたよ!
天ぷら、揚げ物、炒め物、ドレッシングなど幅広くご使用いただけます。バターの代わりにこめ油を使ってケーキなどの菓子作りや、ドーナッツの揚げ油としても美味しくご利用いただけます。また、米を炊く時に、米油を少量入れることで、美味しいご飯が食べられます。
難しく考えず、いつもの使っている油を「こめ油」に変えればOKなのが手軽でうれしい!見つけたら迷わずゲットして、ぜひ取り入れてみてくださいね!
三和油脂株式会社 研究課 天野 義一さん http://www.sanwa-yushi.co.jp/
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