世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は神奈川県の鶴見にお住まいのベトナム人チャウさんに、本格ベトナム家庭料理を作ってもらいました!
まずは、揚げ春巻きの具を包む作業をお手伝いしました。日本ではあまり使わない本当に薄いライスペーパーで春雨や椎茸、人参などを和えた具を包んでいきます。楽しくなってきて、ついつい包み過ぎてしまいました。
その間に、チャウさんがローリングライスケーキを作ってくださるとのこと、しかし「ケーキ」の言葉から想像しても、イメージが湧かず、完成品を見てようやく見たことある!と納得できました。米粉を使った生地をクレープみたいに薄く焼いて、プルプルとした食感の皮に具材を包みます。生地を焼くときのフライパンをひっくり返す慣れた手さばきに一同、再び感動しました。
ローリングライスケーキと揚げ春巻き、肉団子と焼肉、麺が完成したものの、まだ食べることはできないそう。
というのは、すべてのお料理に合うスープを作る必要があるということです。このスープは、砂糖、酢、ニョクマム、水、すり下ろしたにんにくなどを混ぜて、微調整して作ります。チャウさんは慣れた手つきで花形に切った人参を追加してくださいました。見た目もとてもかわいいスープが完成。このスープがどのお料理にもとても合うんです。ただ、このスープは市販されていず、各家庭で食事ごとに作るそう。
ついにお料理が完成し、食卓を囲みます。作る課程も見せていただいているので、感動もひとしおです。揚げ春巻きもローリングライスケーキも肉団子麺もどれもとても美味しかったです。量も多すぎるくらいで、余った分はお土産として包んでくださいました。
デザートには、トウモロコシのスープに片栗粉でとろみをつけて、ココナッツミルクをかけた珍しいもの (チェ・ゴーというそう) を出してくださいました。氷が入っていて夏にも食べたい!
料理を作る間も食事の間も、チャウさんのご家族やバイオテクノロジーの研究の話や、ベトナムの宗教や選挙、文化の話などいろいろうかがうことができました。ベトナムと日本はともに中国の漢字を拝借して文字を作ったことや、仏教が浸透していることなど共通点も多いのですね。ベトナムには中国や韓国からの映画がたくさん入って来るそうです。そして、ベトナムは複雑な歴史を持っているけれど、まだまだ知らないことが多いと思いました。料理をきっかけに相手の国に関心が深まるのがとても大事なことだと感じました。また、台所にお邪魔して作るところから見せていただけるのが醍醐味だと思います。誘った友人もこのプログラムとてもいいと思う!と絶賛していました。
美味しいお料理と心のこもったおもてなしに感動しながら、チャウさん宅を後にしました。ご夫婦と7ヶ月の赤ちゃんで見送ってくださいました。本当にありがとうございました!
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