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家計簿を付けるなら【1月の給料日から】がおすすめな理由って?

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「WEB上お金の賢い貯め方・使い方レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。

「1年の計は元旦にあり」と、今年の目標を立てて貯蓄を頑張ろうと気と財布を引き締めている方も多いかと思います。そして、昨年のうちに用意しておいた家計簿を取りだしたという人も少なくないはず。

でも、家計簿を付け始めるのはちょっと待って! 家計簿とおこづかい帳は違います!今年こそ、正しい家計簿の付け方と予算分けをマスターして、家計管理のスペシャリストを目指しましょう。

1月の給料日から始めるメリット

イレギュラーな出費が多い年始に比べ、1月も後半になるとお金の流れが安定するので、お金の管理がしやすくなります。また、年始の出費の反動で財布の紐を引き締めようという意識と寒さで外出と出費が減るため、通常よりも赤字になりにくく、結果として「家計簿をつける=貯蓄ができる」という自信がつくという効果も期待できます。

給与が振り込まれたらすること

給与が振り込まれたら、まず払うべきものを払います。その中に「貯蓄」の項目を含めておき、先取りしてお金を貯めることが大切です。

ステップ1:払うべきものを払う

固定費: 家賃、新聞代など毎月決まった金額の支払い
→引き落とし口座へ

公共料金: 光熱費、通信費といった毎月支払いはあるが、変動がある出費
→口座振替にして予算を引き落とし口座へ

貯蓄: 財形や積立預金などの先取り貯蓄
→天引きもしくは積立口座へ

保険料・税金等: 生命保険、自動車保険、固定資産税
→引き落とし口座へ

ステップ2:残ったお金を生活費にする

払うべきものを払って、残ったお金がその月に使える生活費です。
ここで注意すべきはクレジットカードの引き落としです。本来なら、生活費の買い物でクレジットカードを使ったら、使った分の金額を引き落とし口座へ入金する仕組みにしましょう。

もし、前月のクレジットカードの支払い分を今月の生活費から捻出しているのであれば、その分は他の貯蓄などで相殺して一旦さらの状態にしておくと混乱しません。

自分のライフスタイルにあった予算管理法は?

自分の性格やライフスタイルに合わせ、予算管理の方法を決めましょう。今回は、ざっくり派ときっちり派の2パターンの方法をご紹介します。

ざっくり派

生活費を下記の3種類にざっくりと分けて管理する 食費…外食費、酒代含める
生活費…それ以外の出費
予備費…突発的な出費に1~2万円程度用意する

◆おすすめ管理方法

1カ月の予算を、それぞれ5週に分けて管理しましょう。例えば、月の食費が30,000円なら、週6,000円でやりくりします。残ったお金は繰り越しせず、毎週一定の予算でやりくりしましょう。

きっちり派

食費、外食費、日用品、美容費、レジャー費、医療費、子ども費、予備費など自分に合った費目を作り、それぞれの予算を持ってやりくり。

◆おすすめ管理方法

食費だけは5週に分けて、他は1カ月単位で管理するといいでしょう。

家計簿をつけるタイミングは?

毎日5分程度の家計簿タイムを作りましょう

夕食後、お風呂の前、寝る前など決まったタイミングで家計簿をつけるようにすると、1日のお金の使い方を反省しやすく、残った予算に対してどのように生活をするのか考えることができるので、赤字になりにくく、また、習慣化もしやすくなります。

支払い方法の区別はどうすればいい?

現金、電子マネー、クレジットカードなど様々な支払い方法がありますが、家計簿を付ける際は、金額にアンダーラインを引いて区別をする方法がおすすめです。

例えば、電子マネー払いは、青、クレジットカード払いは赤というように色分けすると良いでしょう。もし、複数の電子マネーやクレジットカードを使っている場合は、アンダーラインの前にどのカードで支払ったのかわかるように、カード名の頭文字などを書いておくとよいでしょう。

電子マネー・クレジットカードの取扱いのコツ

電子マネーやクレジットカードも、家計簿上は現金と同様に扱います。

電子マネーはあらかじめ現金をデポジットしますが、その現金は生活費の予算から入金します。クレジットカードは、使った金額を生活費の予算から取り分けて引き落とし口座へ入金します。

残金は繰り越さず貯蓄へまわしましょう!

週予算、月予算が余っても翌週、翌月、赤字補填にまわさずに、貯蓄口座へ入金しましょう。赤字分は予備費から出します。予備費も余ったら慶弔費用にストックしておきましょう。

お金が流れる仕組みを作れば、意外と管理する費目は少ないもの。頑張った分だけ年間の貯蓄額UPが期待できますよ。

取材協力

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

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