何をしてもやせなくなった。モデルなのにどうしよう……!と、悩み始めたモデル・菅井悦子さんが取り組んだのは、食べる+動くの「美ボディメイク」。連載第2回目は、気になる「美ボディメイク」の中身に迫ります!
菅井 理想の体を作っていけることって、本当にすごいこと。ま、ウエイトトレーニングは正直けっこう大変ですけど、1日たったの1時間程度。結果が出てくると楽しいですもんね。でも、相変わらず周りからは聞かれます。「ささみばっかり食べてるんでしょう?」「飲み物っていえばプロテインなんでしょう?」って
和久井 たんぱく質だけではだめなんですよ。食べたたんぱく質が筋肉になるためには、適度な脂質や炭水化物も必要になってきますから。バランスよく食べることが大事なんです。
菅井 日本人の食生活だと、どうしてもお肉や魚などのたんぱく質よりも、ご飯や麺類などの炭水化物がほうが多くなってしまいがちだけど、バランスよく食べるにはどんなことに気をつければいいのかな?
和久井 炭水化物だけでおなかをいっぱいにしてしまわないことですね。あとは、食べる順番。野菜を先に食べることである程度おなかを落ち着かせてから、次に肉や魚などのたんぱく質を食べる。ご飯とかの炭水化物はいちばん最後にするという具合ですね。それと、実は、体が必要としている量と、脳が欲する量はイコールじゃないんです。つまり、食べたいと思う量ほど食べなくても体はちゃんと機能してくれるってこと。たんぱく質を多く含むものって、よくかまないと食べられないものが多いですよね。これも食べ過ぎ防止に一役買ってくれるというわけです。
菅井 なるほどね。昔なら、小さいおそばやそうめんでランチを終えてダイエットした気持ちになっていたけど、今はどうせ同じカロリーをとるなら、迷わずお肉を選ぶ。たんぱく質って、やっぱり大切だもん。ところで、良質なたんぱく質ってよくいわれているけど、良質なたんぱく質ってそもそもどういうものなの?
和久井 たんぱく質は体の中でアミノ酸に変わって筋肉の材料になるわけですが、良質のたんぱく質というのは、より効率よくアミノ酸に変わってくれるもののこと。これを「アミノ酸スコア」と呼んでいるのですが、このアミノ酸スコアの数値が100に近いものほど「良質なたんぱく質」であるといわれているんです。アミノ酸スコア100のもっとも身近な食材は、卵ですね。生でもゆで卵になっていてもこの数値は変わらない。とても取り入れやすい食べ物ということになるよね。
菅井 私も、朝はゆで卵を食べること多くなったかも。それと、スーパーに行ったら、まず肉とか魚のコーナーから行くようにしてる。野菜コーナーから行くんじゃなくて。豚かな、鶏かな、魚かな〜って考えて選んで、その後で野菜のコーナーに行くようになった。そのほうが先にたんぱく質を決められるから、結果として献立をたてやすくなったかも。
和久井 僕も、卵や鶏のささみは食事のバランスを考えやすいからよく使うけど、使いやすい食材が決まってくると、料理のバリエーションは乏しくなるよね。
菅井 ハーブで風味に変化を加えてみるとか、調味料で味を変えていくと、飽きないで食べられると思う。ゆでる、焼く、蒸すとか調理法もいろいろあるし。私の場合は、肉は必ずゆでるってわけではなく、めんつゆに漬けて焼くこともあるし、胸肉とかささみとかぱさつきがちなお肉は塩麹に漬けて柔らかくしたりとか。あとは、メインのおかずになるたんぱく質を決めて、そこにブロッコリーやトマト、もう少し補うならゆで卵も加えて、緑のもの、赤いもの、黄色いものの3色が入ると栄養バランスも整いやすい気がする。見た目も鮮やかだし、満足感もアップするみたい。
和久井 確かに、鶏のもも肉だって皮をはずしてゆでることで余分な脂を抑えられるから、調理法次第で使いやすい食材もバリエーションが広がりそうだね。良質のたんぱく質をメインにしたアスリート向けのレシピがもっと増えるといいな。僕の仲間も皆知りたがってる。
料理方法を工夫すれば、もっとおいしく楽しく食べられる!キレイな体を作る“いいたんぱく質”を食べる生活、始めませんか?