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コラム

英国エリザベス女王の誕生日パーティに学ぶ・夏のおもてなし極意

去る6月12日英国大使館にて、英国エリザベスⅡ世女王の誕生祝賀会が開かれました。まるで本場イギリスにいるかのようなガーデンパーティでのおもてなしに、たくさんアイデアを学んできましたよ。さっそく、ご紹介します!

エリザベス女王の誕生日は4月なのに6月にパーティ??

今年で88歳に
6月12日、クックパッドに公式キッチンをもつ英国大使館に招かれてクックパッド編集部は、英国エリザベスⅡ世女王の誕生祝賀会に出席。梅雨時期ということもあって、あいにくお天気は雨模様でしたが、沢山の人が英国大使館に駆けつけました。

パーティの始まりに駐日英国大使ティム・ヒッチンズ氏からの挨拶が。
「じつはエリザベス女王は4月が本当の誕生日。でも、イギリスでは4月があまりお天気に恵まれないので、気候のいい6月に誕生日パレードをするのです」
大使のコメントに、雨が降るガーデンに設営されたテント会場では笑いが(日本では4月の方が気候がいいですものね。まさに風土の違いです)。そんなユーモアも交えながら、ここ数年のイギリスの食文化の変化について大使は語ります。

駐日英国大使ティム・ヒッチンズ氏と駐日英国大使館 食の親善大使ハリー杉山さん
「イギリスはおいしい、というとたいていの人は不思議に思われるかもしれません。でも今ミシュランガイドの星付きレストランが、英国では158店。三つ星レストランは4店あるのです」。
そう、イギリスにはフィッシュ&チップスしかないというのは、十数年前のイメージ。いまイギリスは食の世界でもアツイ国。ミシュランガイドの編集者レベッカー・バー氏が「特にロンドンでは、かつてないほどチョイスが豊富だ」として、「世界中からあらゆる 料理や調理方法が入ってきて影響を受けるロンドンは食べ物に関して、世界で最もエキサイティングな都市の一つだ」と称賛しているほどなのです。 今回の祝賀会はそんな最近のイギリスのトレンドと、伝統のおもてなし極意が絶妙に組み合わさった素敵なパーティでした。

ガラスの器に盛りつけただけで、夏のおもてなしはグーンとレベルアップ

今回目をひいたのが、ガラスの器に盛られたオードブルやスイーツ。スモークサーモンのマリネ、スモークした鯖とプチトマトを盛り合わせたサラダ、ゼリーなどがすべてガラスの器に入っていてとっても涼やか。大皿でも小皿でも、夏気分がぐーんと盛り上がります。

また、見た目が華やかだったのがエディブルフラワーやハーブ、ミニにんじんやラディッシュなどを花束のように束ねたサラダ。野生的な雰囲気がかえって洗練した演出に。

スープもこんな風に盛りつけたらとってもおしゃれ♪

夏のおもてなしに、こだわりドリンクは欠かせない!

バカラの瓶に入った35万円のウィスキー
パーティにはドリンクがつきものですが、特に夏はこだわりどころを準備しておきたいものですよね。なんといってもアルコール!イギリスはパブ文化に代表されるように、アルコールの種類がとっても豊富。ジン、スコッチウィスキー、ジンジャーリキュールなどなど。意外かもしれませんが、イギリススパークリングワインもとっても美味。そんな風に、みんながあまり知らないアルコール類を準備しておくのも会話がはずむポイントですよね。

水や炭酸で割るハーブ系シロップが「コーディアル」
そして、いまじわじわと人気を集めているのがハーブ飲料「コーディアル」。もともとはハーブをアルコールに漬けた飲み物でしたが、ハーバリストが活躍するイギリスで、摘みたてのハーブや新鮮な果物を原料としたノンアルコール飲料に形を変えて飲み継がれているもの。最近では高級スーパーや輸入雑貨店での取り扱いが増えているので要チェック!

また、イギリスといえば紅茶。現地ではあまり冷たくして飲むことは少ないということですが、ティーハウスではアイスティーがふるまわれていました。自分で作るとどうしても濁ってしまう…という悩みを相談したら 「冷やしても濁りにくい茶葉アールグレイを選ぶだけでぐーんと違いますよ」とのこと。これは、試してみないといけませんね。

夏ならではの英国大使館公式レシピで話題も弾む!

夏のおもてなしは、爽やか&涼やかな演出が必要不可欠だということを、何よりも学んだこのパーティ。公式キッチンにも、夏のおもてなしにぴったりのレシピがたくさん集まっていました。

英国大使館のレシピで作ってみたの♪なんて、サーブしたらきっと盛り上がること間違いなし! さあ、この週末は誰かをぜひおもてなししてみてくださいね。

「Food is GREAT:A Taste of Britain」英国大使館の公式キッチンはこちら

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