みなさん今年の土用の丑の日、ご存知ですか? そもそも土用の丑の日がどうやって定められているのか、そんな疑問に答えてくれたのが今回伺った人気うなぎ店「神田 うな正」さんです。
土用の丑の日は立秋の前の約18日間で、十二支の"丑"の日に当たる日を指します。12日周期で丑の日はやってくるので、18日の中で2度丑の日が訪れる年もあるのです。
丑の日がいつか計算すると、今年の立秋は8月7日、その前の18日間で丑の日とされているのは...「7月30日」です。
ちなみに土用の丑の日は、実は春夏秋冬4季に存在します。夏だけうなぎを食べる習慣がついたのは、江戸時代のこと。うなぎの旬は冬であるため夏のうなぎの売れ行きが良くなかったそう。それならうなぎを食べる日を作ってしまおう!ということで定められたという説が濃厚なようです。
暑くなるとスタミナのつくうなぎが食べたくなるけど、最近は値段が高いから我慢…なんて必要はありません。神田にあるうなぎ屋、うな正なら、なんと980円でうな丼が食べられるんです!実際に行ってみました。
店内は1階がU字型のカウンター。2階はお座敷です。
柔らかめに蒸したうなぎとさっぱりとした甘さのタレ。これがこのお店の特徴です。 深い鍋で蒸したうなぎをタレにつけて焼きます。
途中で2度目のタレをつけ、もう一度炭の上へ。
タレのかかったご飯に焼きたてのうなぎを乗せて。
甘いタレとご飯だけで十分美味しい。実はこのタレが楽しみ!という人も多いのではないでしょうか?私もその一人です。
お漬物、お吸い物付き。昼も夜も値段は変わりません。
このお店では静岡産のうなぎを産地から直接仕入れています。その際に、うなぎのサイズを指定せず仕入れ、お店で全ての調理を行っています。そのため他のお店よりも安く仕入れることができるんです。
ふっくらとつやつやと輝くうなぎと甘く香ばしい香り。固めのご飯、ほのかに甘いタレ。
仕入れるうなぎの大きさは変わっても、丼あたりに提供されるうなぎの量は同じ。食べ始めれば箸が休む暇もなく、さっと完食。サラリーマンの街神田のお昼を夕方を夜を支えています。
卓上には山椒とうなぎのタレが。さっぱりもこってりも自分次第で変えられます。そんな気遣いも嬉しいですね。
給料日後や金曜日になると注文が増えるという「うな丼ダブル」(1800円)はうな正のもう1つの人気メニューです。ごはん・うなぎ・ごはん・うなぎという夢の4層構造。今日はちょっと奮発という日にぴったりの丼ぶり!
昭和59年創業のうな正は現在二代目。3年前のうなぎ価格高騰以来、うなぎ離れの傾向がすすみ、お店を閉めるうなぎ屋さんも多いのが現状です。世間のうなぎは高いというイメージはなかなか変えられません。
そんな中で、続いていくお店には、途切れない常連さんと遠方から足を運ぶお客さんがたくさん。厨房からもお店を出るお客様へのありがとうの声が聞こえたのが印象的でした。お腹いっぱい、また来ようと思える店に人は集まるようです。
土用の丑の日、今年は「神田 うな正」のうな丼を味わってみませんか?
住所:東京都千代田区内神田3-11-1
営業時間:月~金 10:30~14:00/15:00~21:00
土 10:30~14:00
定休日:日曜日・祝日
大学3年生
和菓子と豆とカメラが大好き。