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コラム

脱・うなぎ!今年の「土用丑の日」はこの3品でパワーアップ!!

「土用丑の日は、うなぎを食べて精をつける」。この揺るぎない定番以外にも、夏バテ防止や疲労回復に役立つ“土用の行事食”があります。今年はちょっと趣向を変えてみませんか?

【1、主食】つるっとスタミナ!「牛肉うどん」

ご存じの方も多いと思いますが、「土用の丑の日にうなぎを食べる」ことになったのは、江戸時代、医者であり作家でもあった平賀源内が、売れなくて困っているうなぎ屋のために作った張り紙が由来と言われます。『今日は土用丑の日』と書かれたその張り紙がなぜ大繁盛につながったかというと、そもそも「丑の日に“う”の付くものを食べると身体に良い」という言い伝えがあったからのようです。
その当時言われていた“う”の付く食べ物とは、「うどん」「うり」「梅干し」「牛肉(うしにく)」といったもの。そう、うなぎでなくてもいいんです!だから今年は「牛肉うどん」で、暑さに負けないスタミナをつけましょう。

お肉たっぷり♪夏野菜のなすも使った焼うどん!

【2、汁物】ビール好きにも優しい「土用しじみ汁」

この夏も各地でビアガーデンやビールイベントが開かれ、にぎわっているようです。ビール以外にも冷たいアルコールでノドを潤す機会が増える季節は、やはり肝臓に負担が掛かっていますし、それが疲労や夏バテにもつながります。
そこで「しじみ」の出番です!しじみは一年中出回っていますが、夏と冬に旬があり、夏に獲れた栄養価の高いものは「土用しじみ」と呼ばれ、その昔【土用しじみは腹薬】と言われていたそうです。その理由は、しじみに含まれるアミノ酸がアルコールの解毒を促し、弱った肝細胞を修復する効果があるから。この時期、大人のお腹にやさしい食材というわけです。

上品な味わいが、お腹にジワ~っと染み渡ります♪

【3、副菜】旬を味わう気分で「土用卵焼き」

しじみ同様、必須アミノ酸が豊富な上に、ビタミン・鉄分・カルシウム・ミネラルなどもバランスよく含む“完全栄養食品”といわれる「卵」は、うなぎにも引けをとらない精のつく食品です。その昔、鶏の自然な生態から産まれていた「有精卵」の出産シーズンは土用と重なる【初夏】だったことから、「土用卵」と呼ばれ、貴重な夏のスタミナ源として食べられていたそうですよ。
いま一般的にスーパーなどで売られている卵のほとんどは、ひよこにならない「無精卵」なので、旬というものではありませんが、栄養豊富なのは変わりなし!卵焼きから元気をもらいましょう。

しじみ×卵!これは最強の“土用食”かも!?

うなぎが苦手な人、ちょっと変化を楽しみたい人、今日の晩ごはんはこの3品で、精をつけてみてくださいね。(TEXT:大河原裕美)

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