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コラム

春の不調に!「新ごぼうと鶏むねの豆腐ハンバーグ」ならボリューム満点でダイエットにも◎【加藤シェフのtaikanごはん】

有名アスリートの専属シェフである加藤超也さんが提唱するのは、心と身体が元気になることを五感で体感する「taikanごはん」。普段の料理に使う身近な食材や簡単な調理法で、日々の身体を少しずつ変えていくレシピをご紹介します。おいしい・簡単・おしゃれで何度も繰り返し作りたくなること間違いなしですよ♪

春は自律神経が乱れやすい時期。食から整えよう!

段々と温かくなり、過ごしやすい季節になりました。しかし、春は季節の変わり目で自律神経が乱れやすく、体調を崩しやすい季節でもあります。

自律神経は活動的な状態で活発に働いている交感神経と、リラックスした状態で活発に働いている副交感神経によって成り立っていてます。どちらかの働きが大きすぎたり、小さすぎたりしている状態は、自律神経のバランスが崩れている時なのです。

自律神経を整える方法のひとつは、腸の健康を保つことです。そこで僕がおすすめするレシピは、旬の新ごぼうを使った「豆腐と鶏むね肉のハンバーグ」。

新ごぼうはアクが少なく甘みがあるため、あっさりとした豆腐や鶏むね肉とも合わせやすいです。良質なたんぱく質と脂質がとれ、ダイエット中の方でも物足りなさを感じずに食べていただけるハンバーグですよ。
また、調理の際には、初めにひき肉に卵と塩を入れてしっかりと手早く捏ねることで、うま味を逃がさず美味しく仕上がります。

腸から健康を保つ「ごぼう」のパワー

腸は生物が初めて持った臓器で、この腸を動かすために脳や他の臓器、神経細胞が作られていったのをご存知ですか?
腸内には100兆個以上、重さにして1〜2キログラムの細菌がいると言われており、大きく善玉菌悪玉菌、そして日和見菌に分類されます。

善玉菌は腸内の有害物質を分解したり、腸の運動を活発にし、便秘や下痢を防いだりするなどの働きがあります。
一方、悪玉菌は、腐敗物質や発がん性物質を作ったり、腸の運動を阻害したりして、便秘の原因になるほか、肌荒れ、吹き出物、老化の促進などを引き起こします。
日和見菌は悪玉菌、善玉菌どちらの働きも持っており、腸内の状況によって働きを変える細菌です。善玉菌が優勢の時はビタミンなどの有用物質を合成し、悪玉菌が優勢の時は有害物質を作ります。

そこで重要なのが「食物繊維」。ごぼうは水溶性食物繊維不溶性食物繊維、両方の種類の食物繊維が含まれている食材です。
水溶性食物繊維のイヌリンは腸内の善玉菌のエサになり、善玉菌を優勢にしてくれる効果があるため、腸内環境の改善に役立ちます。
さらに水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は、ともに便秘予防に大きな効果が期待できます。

ごぼうはまさに、腸から健康を保つためにぴったりの食材なんです。
今が旬の新ごぼうを、ぜひ積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

加藤超也 Kato Tatsuya

株式会社Cuore 長友佑都専属シェフ。調理師、アスリートフードマイスター 2級、ケトジェニックダイエットアドバイザー。シンプルな調理法と素材の表現力に魅力を感じ、神奈川県内でイタリア料理を中心に修行を積む。横浜市のイタリア料理店「cucinapinocchio」にてシェフに就任し、「素材の持つパワー、魅力を最大限活かした料理」をテーマに活動。2016年より長友佑都の専属シェフに就任し、トルコと日本を行き来しながら、長友佑都のサポートに従事している。

【Twitter】https://twitter.com/cuore_kato
【Instagram】@cuore_kato

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