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コラム

オーソドックスが好き!篠原涼子さんが作る“毎日のお弁当”【映画「今日も嫌がらせ弁当」特集Vol.1】

発行部数シリーズ累計20万部を突破したエッセイ『今日も嫌がらせ弁当』(三才ブックス刊)を映画化。八丈島に住むシングルマザー・かおりと、反抗期の娘・双葉のお弁当をめぐる母娘バトルを描く、実話に基づく感動ストーリー。クックパッドニュースでは映画公開に先駆け、4名のキャストにインタビュー。初回は主演の篠原涼子さん。主人公のかおりを演じる篠原さんに、撮影のエピソードや思い出のお弁当についてうかがいました。

思い出のお弁当は…「嫌がらせ弁当」だった!?

――今作では、お弁当が母と娘のコミュニケーションツールになっていますが、篠原さんの「思い出のお弁当」を教えてください。

私、お弁当に「卵焼き」が入っているとテンション上がるんです。あと、そぼろご飯。いわゆる、“ザ・お弁当”みたいなオーソドックスなお弁当が好きで、そういうのが入っていると安心します。人にも見せられますし(笑)。

――何か苦い思い出があるんですか?

実は、子どものころ、一時期、祖母がお弁当を作ってくれていたんですが、ある日食べようと思って開けたら、あまりの衝撃で思わず蓋を閉めたことがあったんです。もうお気付きの方もいると思いますが…開けたら全面「納豆」だったんです。

さすがにこれはないなぁ〜と思って、その日はお弁当を食べずに帰りました。でも、おばあちゃんに悪気はなくて、「涼子は納豆が大好きだから、お弁当にも入れておいたよ」って。お弁当を通して祖母の愛情を感じることができたんですけど、ある意味ちょっと“嫌がらせ弁当”でした。

――ご自身でお弁当を作るときは、どんなものを入れますか?

自分でお弁当を作るときは、定番のだし巻き卵やウインナー、プチトマト、ひじきを入れた“ザ・お弁当”を作っています。子どもには野菜もいっぱい食べてほしいから、野菜にお肉を巻いてみたり。凝ったものはあまりなくて、本当にシンプルなおかずばかりなので、今回の映画に出てくるような“キャラクター弁当”を見てびっくりしました。すごいですよね。

©2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会

自分ではなかなかこういうお弁当は作らないので、撮影に入る前に海苔の貼り方とかチーズのカットの仕方を練習しました。小さく海苔を切っていくところは本当に難しいんです。でも、かおりさんはお弁当を作り慣れている人という役だから、いつもやってる感を出せるようにするため、家でも一生懸命練習しました。

すっかり八丈島のとりこに…

――映画の舞台となっている「八丈島」での撮影はいかがでしたか?

泊まったホテルの窓を開けたら、一面に「ジャージー牛」がいたんです。気になって、近くまで見たら目がくりくりしてかわいくて。お気に入りの牛を一頭見つけて、その子を毎日眺めるのが日課でした(笑)。

自然も人も食事もすばらしくて、夜は島の食堂に行って、明日葉料理や島寿司をいただきました。これがびっくりするくらいおいしかったです。正直、撮影初日はあまりの人や建物の少なさにびっくりして、10日間滞在できるかな…と不安だったんですが、撮影が終わるころにはすっかり島の魅力にはまって、実は後日、プライベートでお邪魔させていただきました。それくらい素敵な場所でした。

――最後に、映画を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

日頃お弁当を作っているお母さんだけでなく、男女問わず、年齢問わず、いろいろな方に見ていただきたいです。面白いキャラクターもいっぱい出てきますし、お子さんでも楽しめるお話になっていると思います。男の人でもお弁当を作るのが好きな人はいっぱいいると思うので、そういう方は本当に勉強になると思いますよ。ぜひ楽しんで観てください!

(TEXT:河野友美子)

映画『今日も嫌がらせ弁当』6月28日(金)全国公開

©2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会

Amebaブログ【デイリー総合ランキング】1位の栄冠を手にした「kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」(2015年2月12日時点)。日本中をオリジナリティ溢れるキャラ弁で笑わせ、何があっても変わらない母の愛で泣かせた累計20万部突破エッセイの待望の映画化!

シングルマザーのかおりは、自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしている。可愛い娘が高校生となり反抗期に突入、話しかけても返事すらしない。かおりは娘の嫌がる“キャラクター弁当”を作り続けて逆襲するが、やがてそのお弁当は、母から娘への大切なメッセージへと変わっていく。娘もまた「ウザい」とぼやきながらも、何かを受け取るように一口も残さず食べ続ける。

篠原涼子(しのはら・りょうこ)

1973年、群馬県生まれ。サスペンスからアクション、コメディからヒューマンドラマ、感動作まで、幅広い役柄を多彩で豊かな表現力で演じ分け、今や日本を代表する女優の一人となった。近年の主な出演映画は、『アンフェア the end』(15)、『北の桜守』(18)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)、『人魚の眠る家』(18)など。

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