お魚らいふコーディネーター さかなクン:東京海洋大学客員准教授としても活躍。魚の豊富な知識・経験に基づいたお話と、明るく楽しいキャラクターで大人気のさかなクンに、魚のおいしさをたっぷり語っていただきました! 夏はアジやイワシなど身近な魚が旬を迎えます。クックパッドのレシピを活用して、おうちでもっと気軽に楽しく魚料理を味わいましょう!
毎日魚を食べているというさかなクン。旬の魚の魅力とは?
「脂のった時期=旬だから、ものすっギョくおいしい!!そして、元気をいただけるすばらしい栄養がギョざいます。『キラキラに輝くサンマが出てきて、秋がきた!』とか、『美しい真鯛が店頭に並ぶようになって桜が咲いて、桜の季節、桜鯛だ〜!』とか、『体が温まるアンコウの鍋が食べられて冬だな〜』などなど、そのお魚の旬によって季節まで味わえる! 日本の四季の移り変わりをお魚から感じ取ることができるのが、お魚をいただく醍ギョ味だと思います」
市場に一年中流通しているものでも、旬の味は格別とのこと。魚を一尾丸ごと料理するのは難しいという方もいますが、おすすめの料理はありますか。
「なめろうです! 『三枚おろしが苦手で身がぐちゃぐちゃになっちゃった!』、『中骨に肉がこんなに残っちゃった!』というときも、包丁でたたけばアラ不思議、皿までなめたくなるおいしさに!(笑) 作り過ぎたときはホタテ貝の殻(アルミホイルでもOK)に塗って焼く漁師料理「山河焼き」や、大葉でサンドイッチにして揚げたり、ハンバーグやつみれにしたり、アレンジもいっぱいできます。意外や意外、お好み焼きもおすすめ!」
なるほど。残った頭や骨はカリカリに揚げればおつまみに。余すところなく食べられるのがうれしいですね。ではこれからの季節におすすめの、夏の旬魚について教えてください。
「アジやイワシの仲間は、青魚、青背魚とも言います。背の青いお魚は海面近くを泳ぐので、背中の色は海のような美しい青い色。海に同化して、海の上からくるカモメなどの敵になるべく気づかれないようカモフラージュしているんです。
鮮度の見分け方はなんといっても輝き! 目がふっくらして透き通っていて黒目が鮮やか、全体的にまるで光り輝くようなきらめきがあること。見て『うまそう!』と感じるものを選びましょう。
おすすめの食べ方は、もちろんなめろうです!(笑) あとアジフライもおすすめ。サクサクしてふっくら! 新鮮なアジほどおいしいんですよねー。残った骨は揚げて骨せんべいにしましょう」
「イワシもアジ同様、体の表面がつやつやで目がふっくら、黒目が澄んでいて、見ていかにも『うまそう! 食べたい!』というお魚を選べば間違いなし!
イワシの食べ方はとっても豊富。定番は梅煮、かば焼き、天ぷら、つみれ汁です。どれもおいしい〜♪ でもまず、旬を迎えたらぜひお刺身で食べてください。僕は小さい頃叔父が食べているイワシをもらって、『こんなにうまい刺身ってあるんだ〜!』と、すごく感動したことを鮮明に覚えています。口の中に含んだ瞬間、イワシ特有の甘い脂がジュワ〜っと出てきて、しょうがでピリッと引き締まる。トロッとしていながらサクッとした食感。脂も身も口の中で溶けていくような絶妙な味わいをぜひ体感してほしいです。ちょっと小骨が多いので気をつけて!」
食卓に旬の料理があると、ワクワク楽しくなります。そして旬のものは安価。いろいろな魚料理にチャレンジしたいですね。
「クックパッドにはギョギョうまレシピがいっぱい! 本当にたくさんあって驚きました! 夏はアジやイワシのほかにも旬を迎える魚がたくさんあります。ぜひ、旬の魚をおうちで味わって、季節を感じてください!」
マアナゴ/タチウオ/ハモ/ゴマサバ/スズキ/キハダ/シロギス/カンパチ
東京海洋大学客員准教授/千葉県館山市在住。
日本ユネスコ国内委員会広報大使、農林水産省お魚大使、 WWF親善大使、文部科学省日本ユネスコ国内委員会広報大使など肩書き多数。魚に関する豊富な知識と経験に裏付けされた話や、そのキャラクターがお茶の間で大人気のさかなクン。子どもたちを中心に魚や海・自然への興味を引き出し、魚食と環境保全への理解が増すよう、全国規模で講演会を行っている。