中国で100万人以上のフォロワーを持つ人気ブロガーで料理作家の陳宇慧さん。これまでブログに掲載して話題を集めた「おいしくて簡単な中国の家庭料理」の中から、日本の食卓にもすぐに取り入れられる絶品レシピを厳選してご紹介します。中国の“家庭の味”をぜひ楽しんでみてください♪
こんにちは。陳宇慧です。連載7回目では、春の旬を味わう「たけのこそら豆炒め」をお届けしました。
今回はこれから旬を迎える「きゅうり」を使ったシンプルな冷菜をご紹介します。
味付けは、胡麻だれ。中国では、「麻酱(マージャン)」や「芝麻酱(ジーマージャン)」と呼ばれ、火鍋や冷菜のたれなどによく使われます。主に北京や河北省などの中国北部でポピュラーな味付けなんですよ。
きゅうり 約700g
砂糖 約3g
塩 約5g
【タレ】
練り胡麻 約10ml (ごま油5〜10mlでのばしていく)
※辛いのが好きな方はラー油を入れてもおいしいです
きれいに洗ったきゅうりは両端を切り落とし、4等分の長さに切ります。さらに縦にして断面を4等分に切ります。今回は芯(種)の部分は使わないので、包丁で切って取り除き、硬い部分だけを使います。
(1)をボウルに入れ、塩と砂糖を振りかけ、軽く混ぜます。
写真と同じくらいに水が出るまで、約30分〜2時間程度置きます。
ボウルに溜まった水分を捨てます。味見をして、浅く味がついている状態がちょうど良いです。最後に胡麻だれをかけると味が濃くなるので、もしこの段階でしょっぱすぎると感じるようであれば、もう一度水洗いしてから使ってください。
その後、キッチンペーパーに乗せて、室温の状態で8時間程度干します。水がたくさん出る場合は、途中1〜2回キッチンペーパーを交換しましょう。
※梅雨時期はカビが生えやすいので、室温ではなく冷蔵庫に入れても良いです。その際は、フタがある容器には入れずに、なるべく水分が蒸発しやすい状態にしてください。
練り胡麻は粘度が高いので、ごま油をいれて溶かしましょう。スプーンでサラサラとかけられる程度に溶かしてください。
最後に溶かした胡麻だれをきゅうりにかけて完成です。
ひと晩干すことで、シャリシャリ感だけでなく、コリコリとした歯応えのある食感がプラスされます。少し手間なので、寝る前に干すのがおすすめです。
胡麻だれ和えでなく、お持ちのドレッシングと合わせたり、卵と一緒に炒めたりしてもおいしくいただけますよ。
旬の食材は、その季節に必要な栄養が摂れるので、積極的に食卓に取り入れたいところ。食べ飽きないように、たまには違う調理法にチャレンジして楽しんでみてくださいね。