中国で100万人以上のフォロワーを持つ人気ブロガーで料理作家の陳宇慧さん。これまでブログに掲載して話題を集めた「おいしくて簡単な中国の家庭料理」の中から、日本の食卓にもすぐに取り入れられる絶品レシピを厳選してご紹介します。中国の“家庭の味”をぜひ楽しんでみてください♪
こんにちは。陳宇慧です。連載第6回では、食材1つで作れる「手ちぎりキャベツ」をお届けしました。
この時期にスーパーでよく見るたけのこですが、中国では、春のほかに冬にも旬がやってきます。春のたけのこは冬のものと比べて味が成熟している反面、繊維化が進んでいるため、固いものが多いです。そのため炒め物やスープの具材として使うなど、柔らかくして食べられる料理に使用されることが多いです。
そして、もう一つ食卓に良く登場する旬素材が「そら豆」。中国では清明節(大体4月上旬)前ぐらいになると頻繁に登場し、様々な料理に使われます。
今回は春を代表する2つの食材で作る、「たけのこそら豆炒め」のレシピをご紹介します。季節の味をたっぷりと楽しめますよ!
たけのこ 約500〜600g
そら豆 約150g
塩 小さじ1
四川花椒油 小さじ1(省略可)
皮付きのたけのこの場合は、まず皮を剥ぐことから始めます。最初から手で剥くのは大変なので、根元から4cm位の位置で切って、下の部分は捨ててください。
写真のようにたけのこを真ん中から切り分けると、皮を剥ぎやすくなります。たけのこは転がりやすいので、包丁をたけのこの実に挿し込んでから、全体を押し下げて切り分けるとスムーズです。
皮を剥いだら綺麗に水洗いし、一口サイズを目安に切ります。
たけのこにはシュウ酸などが含まれているため、炒め時間が短いとアクやえぐ味が強く、胃が弱い人は消化不良を引き起こすこと恐れもあります。なので、炒める前に揚げるか少し茹でるかして、アクを取り除いてください。
キッチンペーパーでたけのこの水分を拭き取り、120度位の油で8分程度揚げます。続けて温度を180度に上げて、さらに2分揚げます。
揚げたたけのこの表面はやや焦げて黄色っぽいですが、風味がさらに濃縮しておいしくなっています。多めに揚げて冷凍保存してもおすすめです。
フライパンに小さじ2の油(分量外)を入れて、中火でフライパンを熱し、そら豆を入れます。
表面が少し白く、膨らみ気味になるまで炒めます。
揚げたたけのこと塩を入れます。よく混ぜたら火を止めて、最後に四川花椒油を入れて味を整えます。花椒油の独特な風味が、たけのことそら豆に良く合いますよ。入れなければ素材の味を楽しめるので、お好みで選んでみてください。
同じく揚げたたけのこと生そら豆に塩を少々加えて、お米と一緒に炊けば、おいしい春の釜飯が作れます。季節の食材を組み合わせた料理で、旬の味わいを家庭で楽しんでみてくださいね。