「シュクメルリ」をはじめ日本でも何かと話題になっているジョージア料理。このブームの火付け役のお一人ともいえるティムラズ・レジャバ駐日ジョージア臨時代理大使に、直接お話をお伺いする機会をいただきました。 幼少期から日本とは少なからぬご縁をお持ちのレジャバ氏が、ジョージアの豊かな料理文化や日本との関係について語ってくださいます!
今年の初め頃から人気に火がついた「シュクメルリ」。ティムラズ・レジャバ氏ご本人が自らお店に食べに行った様子をツイッターに投稿するなどで瞬く間に人気になりましたね。
レジャバ氏はどのような経緯で日本と接点を持ち、今のお立場になられたのでしょう。
レジャバ氏:「父親の仕事の関係で、実は最初に日本に来たのは4歳の時です。何年か過ごしたので、母親は日本で手に入る食材であれこれと工夫し、ジョージアの味を家で作って食べさせてくれました」
それからまたお父様のお仕事で何カ国かに渡り、様々な国で過ごしたことから環境への順応力はついたとか。またご自身の仕事で日本に住むことになり、今ではすっかり馴染んでいるご様子。
レジャバ氏:「日本の梅干しが大好きで、いつも何種類か常備しています。旅先にも必ず持っていくんですよ。どんな時でも飽きずに食べられて、身体にも良い。お米と梅干しがあれば満足できます!」
旅先にも持っていくとは、日本人以上に梅干しに愛着をお持ちなのでは?!
ジョージアの「シュクメルリ」は日本でも人気ですね。あまり馴染みのなかったジョージア料理が日本で受け入れられた理由は何だと思いますか?
レジャバ氏:「これまで日本でジョージア料理を知る人はごく一部の方に限られていました。話題になったシュクメルリも、ジョージア人の私たちが何か仕込みをしたわけではなく、たまたま松屋さんが気に入ってくれてメニューにしてくれたものなんです。ジョージア人にとってシュクメルリはもちろん身近な料理ですが、国を代表する料理として真っ先に思い浮かぶ…というわけではなかったので、意外ですがとてもうれしいですね」
レジャバ氏:「ジョージア料理は、雰囲気も使う材料も和食とはかなり違いますが、こうして受け入られたのは、おそらく気づかないところで栄養構造や味のバランスが似ているのかもしれません。また、日本もジョージアも肉料理・野菜料理ともに種類が非常に多いところは共通ですね」
他にはどんな接点があるのでしょう?
レジャバ氏:「ジョージアはシルクロードの通過点に位置していて、ヨーロッパとアジアの文化が混ざり合う地域です。料理にもその影響は表れていて、ヒンカリというジョージアの人気料理は見た目が小籠包にそっくりなんですよ」