理想のキッチンが見つかる不動産情報サイト「たのしいキッチン住宅」編集部がキッチンにまつわる豆知識をご紹介。キッチンの選び方から、レイアウト、動線づくりのコツ、費用別でできることなどを発信します。理想のキッチンを叶えるための参考にしてみてくださいね。
こんにちは! たのしいキッチン住宅の編集部です。
毎日使うキッチンは、ストレスを感じず、たのしく料理ができるとモチベーションもあがりますよね。今回はキッチンの規格サイズを元に「選び方の基礎」を前編、「キッチンタイプ別に具体的なサイズ例とそれぞれの特徴」を後編に分けてご紹介します。
どんなキッチンにしようか考えるとき、「北欧風のカラーがいいな」「やっぱり食洗器はつけたい」などデザインや機能面に目を向けがちですよね。でも、まず最初に考えたいのはキッチンのサイズ。どのくらいのスペースをキッチンに使用するかで、部屋の寸法からおおよそのサイズは決まります。
キッチン内に冷蔵庫や食器棚などを置きたい場合はそのスペースも必要ですし、キッチン内の動線を考えて通路の確保も必要になります。スペースに対してオーバーサイズのキッチンを選んでしまうと、通路が狭くなり使いにくいキッチンに。
使いやすく快適なキッチンにするために、最適なサイズを選びたいですよね。今回は、システムキッチンの主な規格サイズをご紹介。造作キッチンの場合は、より自由にサイズを決められますが、目安として参考にしてみてくださいね。
システムキッチンとは、「流し台・コンロ・調理台・キッチン収納」などがワークトップと呼ばれる天板でつながれ、一体化するように組み合わせたキッチンのこと。デザインの統一感や、収納量の多さが特徴です。
既製品をベースに構成するので、メンテナンスしやすく施工期間も抑えられるのもうれしいところ。
システムキッチンの一般的な規格サイズは、間口(横幅)180~300cm、奥行き65cm、高さ85cmです。このサイズは、オーダーメイドのシステムキッチンの場合でも一般的です。
システムキッチンを選ぶとき、重要なサイズは「間口(横幅)」「奥行き」「高さ」「キッチンの通路幅」の4つ。このサイズ選びを間違えると、設置する際に入らなかったり、動線がスムーズにいかなかったり、トラブルの原因になりかねません。
システムキッチンの間口(横幅)の主な規格サイズは、210cm、240cm、255cm。メーカーによっては、160~300cmのサイズを取り扱うところもあります。
代表的な部材のコンロは60cm、75cmが日本国内の標準規格の幅となっており、シンクの幅については、70~80cmが一般的。調理スペースは60~90cmが目安で、まな板を置いた状態で物が置けるサイズが理想的。
システムキッチンの奥行きは、60~70cm。手を伸ばして無理なく届く範囲とされる奥行き65cmが主流です。対面キッチンの場合は、反対側に回り込めるので奥行に余裕がある製品も。
システムキッチンのワークトップの最適な高さは、(身長÷2)+5cmが目安。主流となっている85cmの高さは、身長160cmを基準に設計されています。作業しやすい高さに合わせることで、調理しやすく使いやすいキッチンに。
ワークトップの高さが低すぎると姿勢が前かがみになり、高すぎる場合は肩や腕に負担がかかります。自分に合った作業しやすい高さを選びたいですね。
引き出しからものを取り出したり、移動をしたり、調理中は動作が増えるもの。キッチンを設計するときは、キッチンの通路幅も見ておきたいポイントです。通路幅が狭いと、しゃがんで作業がしづらく、家族とすれ違うときも大変。
キッチンの通路幅は、80cm~90cmが一般的。複数人で調理することが多い場合は、100cm~120cmほどが目安です。キッチンでの過ごし方に合わせた通路幅を選びましょう。
具体的な数字を見るとイメージがだいぶ沸いた方も多いのではないでしょうか? 次回は「キッチンタイプ別に具体的なサイズ例とそれぞれの特徴」をご紹介しますので、お楽しみに!