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コラム

自炊習慣の一番の近道!?だしをとらない&煮込まない味噌汁「かちゅー湯」とは?

【今週のおすすめの一冊 vol.5】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる内容をダイジェストでお届け。今回は『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活』(エクスナレッジ)についてご紹介します!

続けられる自炊のコツは?

新しい生活様式になり、毎日食事を作り続ける環境や、気軽に外食ができないことでストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。最近SNSのハッシュタグでも自炊ネタが話題になるなど、「自炊」は簡単に思えて、続けるとなると意外と大変なものです。

そんな自炊のお悩みを抱える料理初心者や自炊が苦手な方におすすめしたいのが、自らを「自炊料理家」と名乗る山口祐加さんの考え方。

料理というと、出汁や食材の下処理、切り方などたくさん覚えなければ…と、身構えてしまう方も多いですが、まずは手を動かして、始めてみることが大事、と山口さん。

注ぐだけでできるスープ、市販のカット野菜の活用、切らずに丸ごと焼いただけの野菜料理など、手間や時間、お金をかけなくても「おいしい」は誰の手にも届く距離にある、と言います。

また、自炊は「自分の帰る場所をつくること」と、提唱しています。何気ない、心底ホッとする「家でしか食べられないごはん」こそ、暮らしを支える土台になると考えているそうです。

出汁いらずの「味噌汁」で自炊習慣を

数あるメニューの中でも手軽な「味噌汁作り」は自炊習慣をつける一番の近道だそう。

そして手軽なだけではなく、味噌汁には「体が温まるからホッと安心する」「味噌はアミノ酸やビタミン類が豊富」「野菜はもちろん、卵や肉、魚などの食材と相性が良い」といったメリットもあります。

さらに山口さんがおすすめするのが「出汁を取らなくてもいい味噌汁」。一体どんな味噌汁なんでしょう?

ポイント1 「出汁信仰」から自由になる!

細かい作業が多く、面倒な印象の出汁を取る工程。いっそ取らないことで「出汁信仰」から自由になれば作ることがラクに。

ポイント2 おいしい出汁が出る素材を選ぶ!

素材自体からおいしい出汁が出る「ブロッコリー」「トマト」「しらす」などを入れることで出汁を取らなくてもおいしくなる。

自分が好きな買いやすい食材で出汁が出る味噌汁なら、続けることもできそうです。

注ぐだけで完成する「かちゅー湯」

本書の中から特に手っ取り早く作れる「かちゅー湯」のレシピをご紹介します。かちゅー湯とは沖縄のソウルフードで、味噌とかつおぶしにお湯を注ぐだけで完成する出汁いらずの即席味噌汁のこと。山口さんはその手軽さからカフェオレ感覚で愛飲しているんだそう。

「かちゅー湯」

材料(1人分)

かつおぶし……ふたつまみ
味噌……大さじ1
カットねぎ……適宜(なくてもよい)

作り方

1. 200mlの湯を沸かす。

2. お椀にかつおぶし、味噌、カットねぎを入れ、1/3の湯を注いで味噌を溶く。残りの湯を注ぎ、完成。

本書には他にも「煮込まない煮物」や「火を使わない料理」、「テクいらずのほったらかし料理」など、気になるメニューが盛りだくさん。これらのレシピを参考に、自分がラクに作れ、続けられそうな料理から自炊を始めてみませんか?

(TEXT:小菅さちえ)

ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活』(エクスナレッジ)

料理が苦手だ! 毎日、忙しくて疲れて料理するのが面倒! 自分の作る料理がおいしくない! そんな理由で、毎日料理を作り続けることに疲れてしまったすべての人を助ける一冊ができました! もっと料理を手軽に、面倒なく、誰でもおいしく作れる自炊のコツと、簡単おいしいレシピ50をギュギュっと詰め込みました。初心者にうれしい無駄にしない買い物のコツや、コスパのいい道具の選び方も必見です。

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山口祐加

1992年生まれ。出版社、食のPR会社を経てフリーランスに。料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や、セミナー、出張社食、執筆業、動画配信などを通し、自炊する人を増やすために幅広く活動を行う。noteでは現在2万人のフォロワーがおり、気軽に始めて楽しく続けるための自炊のコツを発信中。著書に『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。(実業之日本社)』がある。本書で紹介した調理道具や器についてはYouTubeのチャンネル「山口ユカの自炊レッスン」で具体的に解説している。
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