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コラム

【6月から旬】とうもろこしが「むくみ解消」に役立つって知ってた?

【体にやさしい「いたわりごはん」 Vol.9】今日はなんだかちょっぴりしんどい……そんな日は、体にやさしいごはんでパワーチャージ! 身近な食材で手軽にできるプチ薬膳メソッドで、体の調子を整えましょう。

むくみ対策に「とうもろこし」がおすすめ

6月に入ると湿気の多い日がだんだんと増えてきて、体が重だるく、顔や足がむくみやすくなっていませんか? 空気中に湿気が増えると人の体にも同じように湿気が溜まりやすくなります。その結果、体に余分な水分が停滞し、むくみや体の重だるさなど様々な症状が起きやすくなります。

そんな症状を改善するのに役立つのが6月から旬を迎える「とうもろこし」です。とうもろこしには胃腸の調子を整え、余分な水分を排出する働きがあります。そのため、むくみの解消や食欲不振などの症状にも効果が期待できます。
また、とうもろこしのひげは特にむくみ解消の効果が高く、「玉米鬚(ぎょくべいじゅ)」という生薬として使われています。

カリウムを始め栄養素も豊富 

むくみ解消に役立つのはカリウムが豊富に含まれていることも関係しています。カリウムは体内のナトリウムの排出を促す働きがあり、ナトリウムは水分を抱え込む性質があるために水分も一緒に排出してくれます。その他にも、ビタミンE、B1、C、亜鉛、鉄などのビタミンやミネラルを豊富に含みます。                        

とうもろこしはどんな体質にも合う食材

とうもろこしの性質は薬膳で「平性」といって、体を冷やしも温めもしない食材です。多くの国でも主食とされているだけあって、常食しても問題のない食材です。しかし、食物繊維を豊富に含み消化が悪いため、胃腸の弱い人は食べ過ぎると下痢を起こすことがあるので食べる量には注意しましょう。

とうもろこしを使ったむくみ対策レシピ3選

とうもろこしは、実だけでなく軸やひげにも利尿作用があります。ご飯と一緒に炊いたり、スープにする時は、軸やひげも一緒利用するのがむくみ解消のポイントです。

とうもろこしの軸も一緒に炊き込んで

とうもろこしごはんを炊く時は、軸も一緒に炊き込みましょう。できれば、ひげの部分も、硬い部分は取り除きお茶パックなどに入れて炊き込むとよりむくみ解消効果が期待できますよ。

とうもろこしのひげをお茶に

薬効の高いとうもろこしのひげの部分も捨てずに有効活用しましょう。よく洗い、天日干しにして乾燥させてから煎るのがポイントです。優しい甘みと香ばしさが飲みやすいお茶です。

茹でとうもろこしをミキサーでスープに

スープにすると、たくさんとうもろこしが食べられます。自然な甘みには気(エネルギー)を補う働きがあるので、疲れ気味な時にもおすすめです。

旬の食材のとうもろこしで、梅雨の時期のむくみを解消して軽やかに過ごしましょう。ぜひ、ひげや軸まで丸ごと使ってみてくださいね。

道川佳苗

漢方薬・生薬認定薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。大学卒業後、薬局にて従事している時に、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校に入学し卒業する。お料理好きの漢方マニア。

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