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卵は1日1個まで、は間違い?血液の流れを良くする「1日5個の卵」のススメ

人間の体にあるすべての血管を1本のホースのようにつなぐと、なんと地球を2周半できる長さに!血液はその中を駆け巡って体の隅々の細胞に酸素や栄養を運び、かわりに細胞から二酸化炭素や老廃物を受け取ります。そんな血液の流れが悪くなれば、体に悪い影響が出ないはずはありません。そう、「サラサラ血液」は健康の基本なのです。そこで今回は、血液サラサラの第一人者である栗原毅医師による著書『1日1杯血液のおそうじスープ』(アスコム)から、血液の流れを良くする食生活のヒントを少しだけお届けします。

あなたのその不調、血液からのSOSかも⁉️

「体がいつもダルい」「肩がこって仕方がない」「冷えやむくみがひどい」。そのような不調に見舞われながら、「でも、まあ大丈夫」などと思っていませんか? そして、その不調を放置していませんか?

実は、それはとても危険なことです。病院に行くほどではないような、ちょっとした不調は、「血液の汚れが進んでいるからなんとして!」という体からの警告だからです。

汚れた水が常に流れている排水管は、定期的にそうじをしないとヘドロ状の汚れがパイプにこびりつき、水が流れにくくなり、いずれ排水管が詰まってしまいますよね? 血液が汚れていると、血管の中でもこれとまったく同じ現象が起こります。

血液の汚れが進むと、粘り気が出て、ネバネバ、ベタベタ、ザラザラになっていきます。すると、体に毒素が溜まったり、全身に酸素や栄養が行き渡らずに酸欠状態になったり、栄養不足に陥ったりします。

そして困ったことに、血液は特別な病気を抱えていなくても汚れてしまいます。健康に自信があると思っている人でも、検査すると「血液の状態に問題あり」となることが多々あるのです。

血液の汚れや血管の詰まりは、かなり悪い状態にならないと、「病院で診てもらったほうがいいかな」と思うような、強い症状が出ません。そのため、知らず知らずのうちに深刻な状態に進行してしまいます。そして、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞など、命を失いかねない恐ろしい病気に見舞われることもあるのです。

だからといって、不安になりすぎる必要はありません。

なぜなら体の中では、古くなり汚れた血液と、きれいな新しい血液の入れ替えが行われているからです。つまり「定期的なおそうじ」が日々行われているのです。それはいくつになっても血液をよみがえらせることは可能ということで、血液のおそうじに「遅すぎる」ということはないのです。

血液のおそうじには「タンパク質」が必須!

筋肉は血液のおそうじに欠かせない器官です。そして、それを維持するには、タンパク質が欠かせません。タンパク質の摂取量が減り、筋肉量が減少してしまうと、身体機能が低下して血液の汚れも悪化する「サルコペニア」という状態になってしまう危険性があります。サルコペニア予防のためにも、高齢になればなるほどタンパク質をたくさん摂ることが大切です。そのためには、1日に体重1kgあたり1g、体重が60kgの人なら最低でも60gは摂取していただきたいところです。

ここで、具体的にどのような食事をすれば1日に必要なタンパク質が摂れるのかを説明したいと思います。

タンパク質をもっとも効率よく摂取できるのは肉です。肉の種類にもよりますが、100gあたり約20gのタンパク質を摂取できます。体重が60kgなら、300gの肉を食べればよいということになります。

ただし、中高年の人が肉を300g食べるのは厳しいですよね。そんなときは、豆腐や納豆など、タンパク質を豊富に含む食品を食べて足りない分を補いましょう。たとえば、豆腐1丁には約20g、納豆1パックには約17gのタンパク質が含まれています。つまり、肉150gと豆腐半丁、納豆1パックを3食のなかで食べれば、1日に必要なタンパク質がほぼ摂取できることになります。

「卵をたくさん食べるのは悪」は間違い!
固定観念を捨て、1日3〜5個の卵を食べよう!

肉は、動物性タンパク質で体内での利用効率が高く、300gと少量でも1日に必要なタンパク質を満たすことができます。それゆえ、高齢者ほど肉を積極的に食べてほしいところですが、噛む力が弱くなると肉を食べるのがツラいという人は多いはずです。

そのような高齢の患者さんに私がおすすめしているのが、です。卵は1個あたり約10gもの動物性タンパク質が含まれるため、効率よくタンパク質を摂ることができます。加えて卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養成分をすべて含んでいる「完全栄養食品」と呼ばれる理想の食品です。

特に、タンパク質の一種「アルブミン」という成分を卵は豊富に含んでいます。アルブミンは血液に含まれるタンパク質の約60%を占めていて、筋肉や血管、骨の生成をサポートする作用をもっていますが、高齢の方は不足しがちな成分です。

私はいつも患者さんに、1日、3〜5個の卵を食べることをすすめていますが、患者さんのなかには「そんなに食べたらコレステロールが増えてしまわないですか?いつも1日1個で我慢しているんですよ」と、不安げな表情を浮かべる人が多くいらっしゃいます。でも、安心してください。

実は、卵がコレステロールを増やすというのは誤解です。この誤解を招いたのは1913年にソ連(現在のロシア)のとある科学者が発表した「ウサギに大量の卵を食べさせたところ、コレステロールの数値が上がった」という実験結果です。

しかし、そもそもウサギと人間は種が違います。草食動物に動物性の食品を食べさせればコレステロール値が上がるのは当然のことです。

そして、1981年に、日本で健康な人に卵を1日10個、5日間にわたり食べてもらったところ、コレステロールの数値はまったく上がらなかったという実験結果が発表されました。これで、卵がコレステロールを増やす原因であるという話が濡れ衣であったことが証明されたのです。卵を食べると血液中のコレステロールが増えて血液が汚れてしまうという考え方は時代遅れなのです。

そもそもコレステロールの値は低いほど健康によいと考えている人が多いようですが、それは大きな間違いです。コレステロールは細胞の壁や免疫細胞の材料となる成分で、少なすぎると血管がもろくなったり、免疫力が低下します。そのため、現在ではコレステロール値は少し高めがいいという考え方が主流となっています。

卵をたくさん食べることを不安に思う必要はありません。むしろ、食べないことのほうが体に悪いと考えてください。特に高齢者は、サルコペニアを防ぐためにも、1日、3~5個の卵を食べることを目指してください。

本文は『中性脂肪減×高血圧改善×動脈硬化予防 1日1杯血液のおそうじスープ』(アスコム)より一部抜粋・編集しています。

画像提供:Adobe Stock

著者メッセージ

血液の汚れは、体中に影響を与えます。血液サラサラで状態がよければ健康に過ごせますが、習慣や食べるものが悪いと血液の状態はすぐ悪くなってしまいます。だから、血液によいものを食べ、血液によい習慣を身につけて毎日を元気に過ごしてほしいと思います。
私は手軽に摂取できることから、卵をたくさん食べることをすすめています。食だけ改善すればOKというものではないですが、食べ物は重要です。卵のほかにも、トマト、サケ、玉ねぎなどを積極的に摂取してみてください。
何歳になっても血液はきれいになります。だから、思い立ったが吉日、今日から美血液によい健康生活を実現させてくださいね。

書籍紹介

『中性脂肪減×高血圧改善×動脈硬化予防 1日1杯血液のおそうじスープ』(アスコム)
本書は、1杯のスープで血液と血管を若返らせる方法を紹介します。

「いつも体がダルい」「肩がこって仕方がない」「疲れがとれない」「冷えやむくみがひどい」……。“なんとなく不調”は「血液の汚れが進んでいるから何とかして!」という体からのSOSかもしれません。でも、体にいいことをするのは面倒くさいし、続けるのもなかなか難しい。

そんな人たちのために、専門医のアドバイスにもとづき、血液を汚す犯人たちを撃退する「血液のおそうじスープ」を考案しました。中には血液を汚す原因の「中性脂肪」「糖」などを減らすための成分を凝縮しています。作り方は身近な食材を混ぜて、お湯を注ぐだけ!たった1杯のスープを飲むだけで体調が改善できたらラクチンですよね。しかもおいしい!ぜひお試しください。

—CONTENTS-
第1章 あなたの血液がアブナイ
第2章 血液おそうじでピンピン生活
第3章 その習慣が血液を汚している
第4章 美血液を実現する「血液のおそうじスープ」
第5章 1杯のスープで「血液のおそうじ」
第6章 血液おそうじ プラスでできること

著者紹介

栗原 毅(くりはら たけし)
栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。1978年、北里大学医学部卒業後、東京女子医科大学消化器病センター内科入局。1987年より東京女子医科大学で消化器内科、特に肝臓病学を専攻し、2005年に教授に就任。2004年、中国中医研究院客員教授、2007年、慶応義塾大学教授に就任。2008年に消化器病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防と治療を目的とした「栗原クリニック東京・日本橋」を開院。テレビ、新聞、雑誌などのメディアでも、わかりやすい解説が人気を博す。血液サラサラの提唱者の一人として知られる。

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