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コラム

知って得する!ザクザクお金が貯まる「仕組み」の作り方

丸山晴美

調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今回は、どんどんお金が貯まる「仕組み」の作り方を教えていただきました。

贅沢しているつもりはないのに、なぜかお金が貯まらない…と悩んでいませんか? お金を貯めるには、お金が貯まる仕組みを作ることが大切です。「確実にお金が貯まる」仕組みづくりにやるべきことを5つ紹介します。

その1:先取り貯蓄

生活費が余ったら貯蓄に回そうと考えていませんか?それではいつまで経ってもお金はたまらないでしょう。貯まる絶対条件として「先取り貯蓄」が挙げられます。

先取り貯蓄とは、財形貯蓄や社内預金などあらかじめ天引きされてから、給与振り込み口座へ入金されるものです。そのような制度が勤務先にあるかどうかを、確認してみましょう。

もし制度がない場合は、給与振り込み口座にしている銀行で、給料日に定額が自動的に積み立てされるように申し込みをしましょう。銀行アプリからでも手続きができるところもあるので、チェックしてみるとよいでしょう。そして先取り貯蓄をしたら、貯めたことを忘れてそもそもなかったものとして残ったお金でやりくりすることが大切です。

その2:固定費を見直す

先取りする貯蓄が捻出できないという方は、手取り収入に対して固定費の割合が高くなっているケースが多いです。たとえば住居費は手取り月収の3割までと言われています。これを超えていくと、貯蓄にお金が回りにくくなるからです。住居費が高い場合は、更新に合わせて引っ越しを検討するか、収入を増やすか、家賃交渉をしてみるのも手です。

住居費だけではなく、サブスクや習い事など毎月支払っているお金の中で解約できそうなものはないでしょうか。今一度カードの利用明細や銀行口座の引き落としを見ながら、解約できそうなものを検討しましょう。スマホのプランを格安SIMにしてその分を貯蓄に回してもいいですね。

その3:変動費を見直す

固定費の見直しができたら、食費や日用品などの変動費の見直しをしましょう。収入から貯蓄と固定費を引くと、その月に使える変動費がわかります。この中で赤字にならないようにやりくりをする必要があります。限られた予算の中でやりくりをするには「優先順位」をしっかりと決めることが大切です。おすすめの管理方法は、まず食費、生活費、予備費に分けること。

例えば月に使える生活費が15万円だった場合、食費5万円、生活費8万円、予備費2万円と予算分けしたとします。食費と生活費はそれぞれ5週に分けて、食費は週1万円、生活費は週1万6千円で週ごとにやりくりをします。

やりくりで残ったお金は繰り越しをせず、封筒などに取り分けておき、2週目も同額でやりくりします。どうしても足りなくなったときは、予備費から出しましょう。このように予算を1週間で区切ることで、予算内に収めようと優先順位を考えながら買い物ができるので、自然とやりくり上手になるはずです。

その4:貯蓄を2パターンに分ける

貯蓄は目的外には「使わない貯蓄」と、「使うための貯蓄」に分けて積み立てをしましょう。

「使わない貯蓄」とは、住宅購入費や教育費など目的がはっきりしている貯蓄で、目的以外には引き出せない貯蓄を言います。これは毎月定額を財形貯蓄などでコツコツと貯めて目標へ向かうための貯蓄でもあります。

「使うための貯蓄」は、突発的な家電の買い替えや車検費用といった普段の給与では賄いきれないちょっと大きい出費に備えるための貯蓄です。毎月の積立や、日々のやりくりで残った予算などを入金するとよいでしょう。貯蓄は目的をはっきりさせること、急な出費にも対応できるようになると、着実にお金を貯めることができます。

その5:夢や希望を見える化する

欲しいものややりたいことがたくさんあって、何から叶えていくか迷うことはありますよね。そんなときは、とりあえずやりたいことを全部紙に書いてみましょう。全部書いたら、それぞれの項目に一番叶えたいことから順に1、2、3…と番号を書き、次にいつまでにいくら必要かを記入しましょう。

そしてそのお金をどのように捻出するのかも書けば、目標がはっきりと見えてきます。優先順位が高い目標から達成させることで満足度の高い出費にもなるので、迷っている人はぜひこの方法を試してみて考えを整理してみましょう。

このようにお金の流れと夢や希望を整理して、目標に向かって先取り貯蓄をして残ったお金でやりくりをするだけで、お金の貯め方や考え方が貯まる方向へ向かうことでしょう。

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

執筆者情報

丸山晴美

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。

資格

節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)

webサイト・SNS情報

公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/

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