手軽に栄養を摂ることができる野菜ジュース。コンビニなどで手軽に買えて食事バランスが気になる時の味方ですよね。でも野菜ジュースは野菜のかわりになるのでしょうか?野菜ジュースの栄養について知っておきましょう。
結論から言うと、野菜ジュースは野菜のかわりにはなりません。というのも、野菜は素材そのものを食べるのに対して、野菜ジュースは加工する過程で減ってしまう栄養素があるからです。
例えば、野菜ジュースは品質を保つために搾ったジュースを濾して繊維を取り除いて作ることがほとんどです。そのため野菜よりも食物繊維の量が減ってしまうのです。
ただし、野菜ジュースに加工したからと言って栄養がゼロになるわけではありません。野菜のかわりにはなりませんが、補助的な飲みものとして飲むのはよいかと思います。
先ほど触れた通り、野菜ジュースは生野菜よりも食物繊維が少ないことがほとんどです。また、野菜をジュースにする時に加熱をすることでビタミンCなどの水に溶けやすいビタミンは破壊されてしまいます。そのため水溶性のビタミンも生野菜に比べて少ないことがほとんどです。
このように生野菜に比べて栄養が減っている野菜ジュースですが、野菜ジュースの方が多く含まれている栄養素もあります。それがトマトに含まれるリコピンという成分です。
リコピンはジュースにも使われている加熱用のトマトに多く含まれているため、野菜ジュースの方が含有量が多くなっています。
野菜ジュースを飲むのであれば、空腹時でなく食事と一緒のタイミングがおすすめです。野菜ジュースには製品によって、飲みやすくするために果物が入っていることがあります。果物には果糖という糖が含まれています。
果糖はとても吸収されやすい糖で、空腹時に果糖が含まれるジュースを飲むと血糖値が急激に 上昇してしまいます。そして急な血糖値の上昇は肥満の原因になるのです。
そのため野菜ジュースを飲むのであれば空腹時をなるべく避け、食物繊維が一緒に摂れるように食事と一緒に飲むのがおすすめです。
栄養をしっかり摂りたいのであれば、市販の野菜ジュースではなく、ミキサーを使った手作りジュースがおすすめです。手作りであれば繊維もそのまま摂れますし、多少の摩擦はありますが加熱をするわけではないのでビタミンの損失も少なくて済むでしょう。
但し、手作りでも市販のものでも果物を入れた場合には果糖が含まれるのは同じです。空腹時はさけるのがおすすめです。また、手作りで栄養の損失が少ないといっても野菜ジュースだけでは必要な栄養は摂り切れません。食事が野菜ジュースだけにならないようにしましょう。
野菜ジュースはあくまで補助的な飲みものです。野菜のかわりにするのではなく、食事のバランスを気をつけながら上手に取り入れていきましょう。
フリーランス管理栄養士。献立・レシピ・栄養バランスが即キマる! 即決バランスクッキングスクール代表。「忙しくてもちゃんと簡単に自炊」をサポートするコンテンツ・レシピを提供。延べレシピ開発数は1400以上。
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