四季が豊かな日本には、たくさんの季節行事があります。そんな季節の楽しみ方を子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。おやこで語る季節のお便りシリーズ、6月は「雨にまるわるお話 」です。ぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
夏に入る前、日本では雨が降ることが多くなるよ。
雨がたくさん降るこの時期のことを梅雨(つゆ)ってよぶんだ。地域にもよるけど、6月から始まってだいたい1カ月くらい続くよ。雨だと外で遊べなくて嫌だよね。でも、この雨のおかげでお米が元気に育って秋にはおいしいご飯になるんだ。
お米を作っている人たちにとって、田植えの時期を決めるために、いつ梅雨が始めるのかを知っておくのは大切なこと。いまは気象衛星というもので雲の様子がわかるから、天気を予想することもできる。だけど、昔の人はそんなことはできなかったから、それまで経験から考えて自分たちで「梅雨がはじまる日」を決めていたんだって。それが、豆まきをやった次の日から数えて135日め、今のカレンダーだと6月11日くらいなんだ。
梅雨(つゆ)は、どうして梅の雨って書くのかな?それは、ちょうど梅の実がなるころだからっていう説があるんだ。今、野菜売り場では緑色をした梅の実が並んでいるのを見たことがあるよね?この梅の実を使って梅酒や梅干しができるんだよ。