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ズルズル、ポリポリ。にぎやかで愛おしい家族の音・茶がゆ〜「ごちそうさん」勝手に完食リポート(21)〜

クックパッドニュース編集部

日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部

昭和20年に入り、国内でもあちこちが空襲の被害にあうように。一方、西門家では、臨月をむかえる長女・ふ久と義母・静の疎開先が決まり、送別会をすることになります。その夜、ふ久が予定より早く産気づき、そして、空襲を知らせるサイレンが! 新しい命の誕生と死への恐怖、そして…。激動の「ごちそうさん」一週間をリポートします。

新しい命の誕生と死への恐怖

昭和20年。臨月を迎える長女・ふ久と義母・静の疎開先もようやく決まり、め以子はひと安心。送別会にむけて長男・泰介も戻り、久々のごちそうを囲む準備をします。ところが、そこへふ久が予定より早く産気づいたという知らせが! そして、駆けつけ、出産を見守る間に、ついに空襲警報のサイレンが鳴り出します。

緊張と焦燥感の中、ふ久は無事に出産。が、新しい命の誕生にほっとしたのもつかの間、爆撃の音とともに、大阪大空襲がはじまります。ふ久と子どもをリヤカーにのせ、炎の中、逃げ惑うめ以子たち。め以子は「空襲のときには地下鉄に逃げろ」という悠太郎の言葉を思い出し、地下鉄の門をたたきます。

め以子たちがはじめて出会う、凄まじい空襲。炎と爆音に囲まれながら、め以子は死への恐怖を感じます。家族全員無事に空襲を逃れますが、西門家は蔵を残して全焼。め以子の心の支えだったぬか床も炭に。め以子は泰介の提案により、義姉・和枝の家に身を寄せることになります。

食卓のにぎやかな音は家族の音

め以子たちが疎開することになり、久々の和枝さんの登場です。泰介とともに、家においてくれるようになったものの、畑仕事や家事にこきつかい、まるで下働きのような扱い。が、和枝さんのいけずは相変わらず憎めない。懐かしくてテンポがよくて、つい笑ってしまいます。

畑仕事に出されため以子と泰介のために、お手伝いのハナが運んできたのが「茶がゆ」と「こうこ(漬け物のこと)」。これが、食べると実ににぎやかな音がするんです。茶がゆをズルズル、こうこをポリポリ。「家族が多いととてもにぎやかなんですよ」とハナ。にぎやかだけど楽しい幸せの音なのですね。

クックパッドにも茶がゆのレシピがありましたよ!

かき回さずに炊いてとサラッと

茶がゆというとほうじ茶を使うことが多いようですが、ジャスミンティーを使ったアイディアも。

ちょっぴりエスニック!!

和枝のいけずに耐えながらも、元気で楽しい日々は過ぎ、そして、学校へ戻ろうとした泰介に、ついに召集令状が届きます。泰介の母を思う優しく強い心に励まされ、気丈に見送るめ以子でしたが、追い打ちをかけるように悲しい知らせが届きます。

「ごちそうさん」のあったかく、ほのぼのした世界にも、戦争は深く影をおとします。1人で食べる茶がゆとこうこの音は、暗い部屋に寂しく響くばかり。家族でにぎやかに囲んだ食卓の音はもう戻らないのか? 苦しむめ以子に対する、和枝の厳しくもあたたかい態度に、胸が熱くなりました。

第23週は「いもに見ていろ!」。ついに終戦。戦後の混乱期、め以子の「ごちそうさん」復活が待たれます。(TEXT:田久晶子)

ごちそうさん 第22週のあらすじ

昭和20年。臨月をむかえる長女・ふ久は予定よりも早く産気づきます。そしてその最中、大阪の街が空襲に。なんとか無事出産したものの、ひと息つく間もなく、逃げ惑うめ以子たち。悠太郎の「地下鉄へ逃げろ!」の言葉に従い、家族全員助かりますが、家は全焼。住む家を失っため以子は和枝のもとへ身を寄せます。相変わらずのいけずにあいながらも、元気を取り戻す日々。ところが、そんなめ以子に、悲しい知らせが届くのです。

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クックパッドニュース編集部

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