水道水の中にAとBの卵を入れてみますが、特に変化はみられません。
10%、11%、15%の濃度の食塩水を用意し、AとBの卵を入れてみます。
最後に、卵を割って確かめてみます。新鮮な卵は、白み(卵白)がぷっくり盛り上がっているのが特徴です。つまり…
A=新しい卵
B=古い卵
という実験結果になりましたね!予想は当たりましたか?
●観察による見分け方
卵の殻の手触りは、新しい古いではなく卵の個性なので、残念ながら古い卵を見分けるのには役立ちません。ただ、匂いについては新鮮な卵のほうが強く、古くなると匂いがしなくなります。というのも、卵には目には見えない穴がたくさんあいていて、その穴から二酸化炭素と一緒に匂いも出ていってしまうからなんです。
●光による見分け方
紫外線で光る物質(ポルフィリン)が多く含まれるのが新鮮な卵。つまり、紫外線ライトをあてたときに光ったほうが新しい卵といえます。逆に、懐中電灯で照らしたときにゆるやかなカーブのほうに空気がたまって見えるのが、古い卵です。ここには白身から揮発した二酸化炭素がたまっていたと考えられています。
●水による見分け方
卵は古くなると気室(空気の部屋)が増えるので、重量も軽くなり、水に浮きやすくなります。食塩水の濃度が濃ければ濃いほど物質が浮きやすくなりますが、両方とも浮いてしまうと見分けがつかないので、だいたい10〜11%くらいの濃度の食塩水で実験するとわかりやすいです。
卵が古くなるにつれ、様々な変化が起こるということがよくわかる実験でしたね。冷蔵庫の奥に古い卵が眠っていたら、ぜひ、おうちでも実験してみてください。夏休みの自由研究にもぴったりですよ。