コラム

心と身体に優しい、癒しの料理。ネイティブアメリカンが伝えて来た家庭料理とは？

2015年10月25日更新

世界の家庭料理を旅しよう！世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、逗子にお住まいのソニアさんの食卓へ！自然への感謝を忘れないネイティブアメリカンの伝統料理を振る舞ってもらったそうですよ。

ハーブはなくてはならない大切なもの

お宅に到着するやいなや、ソニアさんがキッチンで早速作ってくださったのが、ハーブティ。こちらネイティブアメリカンのホピ族に伝わるハーブの一種だそうです。

故郷の村に沢山生えているそうで、伝統的に薬や飲み物として利用されています。このハーブで作ったハーブティーは、ホットでもアイスも美味しいんだそう！

本日の料理「グリーンチリ・シチュー」には、その名の通り「グリーンチリ」つまり青唐辛子がたっぷり入っています。ソニアさんの故郷の家庭料理では、唐辛子をたくさん使うようです。赤、青、黄……色々な種類の唐辛子を料理や好みによって使い分け、その”形態”もさまざま。そのまま料理に使ったり、ピクルスのように漬け込んだり、パウダーにしたり。

シチューには、青唐辛子の手作りピューレを使います。

続いて、次は「インディアン・タコ」です。こちらは平たい揚げパン「フライ・ブレッド」の上に、チリビーンズと野菜が乗ったもの。手軽に食べられて、子どもから大人まで親しまれている定番の家庭料理なんです！

タコには、赤色のチリ・パウダーを使います。

デザートの「スウィート・ボール」は、青トウモロコシの実と粉砂糖、トウモロコシの皮で作るお菓子。日本のちまきのようなモチモチした食感ですが、ほんのりトウモロコシの甘さがあります。

「私たちにとって最も大事なのは、家族の絆。家庭料理は、たとえ自分がどこにいても、私たちを遠い故郷へと連れ戻してくれます。」と話してくれたソニアさんの食卓は、心温まる、素敵な時間でした！

実際に食べてみた感想

初めて食べるネイティブアメリカン料理！「インディアン・タコ」は、煮込まれた豆としゃきしゃきしたキャベツ、新鮮なトマトの相性が抜群！勿論、チリパウダーの辛みもアクセントです。

シチューの方は、青唐辛子のピリリとした辛さが、ぶつ切りのお肉から出る旨味が溶け込んだスープとベストマッチ！体の中から暖まります。ご飯を話している時も熱心にネイティブアメリカンの歴史や文化を教えてくれたソニアさん、料理に対する深い愛と誇りを感じた食卓でした！

執筆： KitchHike（キッチハイク）

世界中の食卓で料理をつくる人（COOK）と食べる人（HIKER）をマッチングするWebサービス。現在28ヶ国500以上のメニューを公開。KitchHikeマガジンやFacebookでおいしい情報を発信中！ https://kitchhike.com

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