四季が豊かな日本には、果物の旬も移り変わります。旬の果物のおいしさを子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。親子で語る季節のお便りシリーズ、12月の果物についてぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
これはゆず。冬至(とうじ)っていう日にお風呂に浮かべる果物だけど、見覚えはあるかな。
ゆずはみかんに似ているけど、みかんみたいに皮をむいてそのまま食べたりはしないんだ。皮をお吸い物に入れたり、絞った汁を焼いたお魚にかけたりして、香りや酸っぱさを料理に添えるために使うよ。
みかんに似ているけど、ちょっと小さめ。色はみかんよりも黄色いね。
木になっているよ。
味はとってもすっぱい。料理にさわやかな香りをつけてくれるよ。果物や野菜の中には、そのまま味を楽しむ以外の使い方をするものもあるんだね。
冬の日本に無くてはならない果物が、温州みかんとゆずです。
温州みかんは江戸時代初期、中国から伝わった柑橘類から偶然に発生したのが始まりとされています。原産地は鹿児島と言われており、海外ではSatsuma(サツマ)などの名前で親しまれているようです。
一方のゆずは、はるか昔、奈良時代に中国から日本に伝わったのが始まりです。冬至のゆず湯など、日本人の生活に深く浸透している果物です。
どちらも日本の冬には欠かせない存在。風邪予防にも一役買ってきたみかんとゆずを、今年も楽しみたいですね。(TEXT:松崎祐子)