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暑くなるとむしょうに食べたくなるのが、エスニック料理。でも、いざお店でメニューを見ると、これとこれは何が違うんだっけ…なんてことはありませんか? 日本でよく見かけるエスニック料理のメニューを、今一度整理してみましょう!
「トム」は「煮る」、「ヤム」は「混ぜる」、「クン」はエビを意味する、エビ入りスープのこと。最も有名なタイ料理と言われるほどで、みなさんも一度は名前を聞いたことがあるはず。レモングラスを使った酸味のある味が特徴で、日本ではココナッツミルクや牛乳の入った「トムヤムクン・ナームコン」が一般的ですが、実は「トムヤムクン・ナームサーイ」と呼ばれるココナッツミルクの入っていないバージョンもあり。 こちらは酸味と辛みがストレートに伝わってくるので、あっさりした味がお好みの方にはおすすめ。お店で見かけたらチェックしてみては?
粗みじん切りの鶏肉、豚肉、牛肉などを、甘辛い味付けでバジルと炒めたタイの定番料理。日本では手に入りやすい「スイートバジル」を使うことが多いようですが、スイートバジルよりも香りが強くスパイシーな「ホーリーバジル」を使うのが本場流。ちなみに「ガパオ」とは「ホーリーバジル」を意味するそう。このガパオ炒めに揚げた目玉焼きと、ご飯を添えたものが、日本でも人気のガパオライス。
「世界一の味!」と今話題のマッサマンカレー。2011年にアメリカの人気情報サイト「CNN GO.com」で「世界で最もおいしい50種類の食べ物」の第1位に選ばれたことで一躍メジャーに。イスラム系の商人によってインドや中近東から持ち込まれた様々なスパイスが入っているのが特徴。その名もマッサンマン・ペースト(トウガラシ、コリアンダーシード、クミンシード、ニンニク、クローブなど)をココナッツミルクで煮込んだカレーは、辛いというよりは甘くマイルドな味がするとか。具材は鶏肉、じゃがいも、ピーナッツが一般的。
タイカレーといえばこちらも人気。香辛料やハーブをすり潰したペーストを炒めて、鶏肉、野菜、魚介などの具材をココナッツミルクを加えて煮込み、ナンプラーなどで味を調えたのがグリーンカレー。正確にはカレーではなく、「ゲーン」という汁物なんだそう。青とうがらしをはじめ、緑色の香辛料をすりつぶして作るのであの色に。一見マイルドそうですが、辛みはしっかりとあるのでご注意を!
ゆでた鶏肉と、そのゆで汁で炊いた白米を盛り付けた鶏料理。ゆで鶏を氷水で冷やし、脂分をゼラチン状に固めるのが本場流で、あのプルプルっとした食感がたまらない!という声も。タイ語の「カオマンガイ」のほか、「ハイナンチキンライス」「海南鶏飯(ハイナンチーファン)」と呼ばれるのもこのメニュー。
インドネシア語、マレー語で「ナシ」は「飯」、ゴレンは「炒める、揚げる」を指し、「炒め飯」という意味の「ナシゴレン」。つまり、日本でいうチャーハンのような存在! 多民族国家のマレーシアでは、各民族によってそれぞれ使う香辛料や具材が違い、マレー系・中華系・インド系など幅広い味付けが特徴。日本ではナンプラーやケチャップ、スイートチリを使った味が知られているかも。
「ゴレン」つながりで「ミーゴレン」もお店などで見かけるメニューのひとつ。「ミー」は「麺」を意味するので、「炒めた麺」ということで、こちらはいわゆる焼きそばのようなもの。ミーゴレンとナシゴレンは味付けや盛りつけなどほぼ同じで、メイン食材が米か麺かの違いとも言えそう。
こうして改めて見てみると、意外と知らなかったことも多いのでは? これからはお店でまわりの人がメニューに悩んでいたら、得意顔で説明しちゃいましょう!!
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