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夏限定の「ずんだ餡」がぎっしり!かわいい「栗型の大判焼き」を食べてみた

食べ歩きのお供として大の人気を誇る鯛焼き。その形については諸説ありますが、もともと丸い型を使った大判焼きだったものが、様々な型が誕生したことで多様化していったという説が濃厚。中でも贅沢な気持ちになれる鯛型が一般的になり、今日に至ります。

ということはつまり、形は自由なんですね。今回紹介するのは栗型の大判焼きを販売する大岡山の小さなお店「けんけん山」です。

鯛焼きや大判焼きの職人さんって力仕事で男性のイメージが強いですが、このお店は女性一人で切り盛りされています。ピンク色の外観とエプロンがとってもキュート。

栗型大判焼き、完成までを見てみましょう!

タイミングは見た目で判断!

右側に生地を流し込み、餡をのせます。ちなみに写真はチョコレートとずんだ(ずんだは5〜7月限定)です。少ししたら左側にも生地を流し込み、表面がふつふつと、フチの色が変わってきたら出来上がりはもうすぐそこです。

その日の天気、風の吹き方などによって焼き上がりのジャストタイミングは変わるので、2009年オープン当初はタイマーを使っていたけれど、今では見た目と感覚で判断しているそう。私やお客さんと会話をしながらもタイミングを見計らう姿はまさにプロでした。

ころころと10個並び、色合いも栗そのもの。

閉じた状態になるまでその大きさに気づきませんでしたが、かなりふっくらとしています。どのくらいのぎっしり感なのか楽しみです。今日はあんこ、ずんだ、クリーム、チョコレート、チーズの5種類持って帰ります!

店内で味わえる「かき氷」!

大判焼きは持って帰るとして、他にも魅力的なメニューを紹介します。けんけん山は寒くなるとたこ焼き、暑くなるとかき氷を販売する近所にほしい要素たっぷりの季節順応スタイル!しかもこれが信じられないほど低価格なんです。

王道のイチゴを。シロップは自家製!

「氷の機械はいいものを買うべし」という師匠の教えのもと、ふわふわの氷が作れる機械を使用。「腕がいいんじゃなくて機械がいいんですよ」だそうです。きっと機械だけ以外にもコツがありそう。

150円のかき氷。最近は値段が1000円を超えるような高級なかき氷がブームですが、かき氷は小さい子供でも買える値段のほうが気軽で身近に味わえますね。

カーッと暑い日に冷えたかき氷を食べれば誰だって笑顔になれる。もっと暑くなったらまた行こう。

家に帰って味わおう

まずは王道「あんこ」

食感のはっきりしたつぶあんは生地がはち切れんばかりにたっぷりと。トースターよりも電子レンジで温めてしっとりと、おまんじゅうのように食べるのが私は好きでした。

5〜7月限定「ずんだ」

夏らしいずんだ。意外と食べたことない人も周りには多いです。甘めのずんだ餡。枝豆特有の少しコリコリとした食感も残り、鼻に抜ける夏らしい香りが涼しさを感じさせます。*

幸せの味「クリーム」

とろりと広がる甘みはクリームならでは。冷やしても美味しそうですね。

やっぱり「チョコレート」

やっぱり君は強かった。何にでも合わせられるチョコレートはちょうどいい苦味と甘みでコーヒーと合わせたい洋風の味わい。

しょっぱいのもほしいあなたに「チーズ」

持ち帰った人だけに許される、チーズトロトロ化。甘いものが苦手なあなたもこれなら大丈夫。

あんことチーズ二つ買って両手に持って交互に...なんて幸せな想像が膨らみます。

けんけん山というのは、店主さんの小さい頃の思い出に残る駄菓子屋さんの名前から取っているそう。誰もが気軽に立ち寄れて笑顔が集まる場所、町の駄菓子屋さんのような雰囲気になりたいという思いからです。

わたしが取材した日も、近くの大学に通う学生や近所に住むお年寄り、子供連れ、サラリーマンと実に様々な人が足を止めていました。気軽に立ち寄りたくなって、笑顔になれる場所。店名に込めた思いは言わずとも伝わっているようです。

栗型の大判焼きに栗あんが入るのは10月〜4月まで。秋が待ち遠しいですが、ずんだと氷が終わる前にぜひ、行ってみてください。

けんけん山

住所:東京都目黒区大岡山1-6-4
営業時間:平日 9:00〜 土日祝 10:00〜
(生地がなくなり次第終了)
定休日:不定休

執筆:丸 美月

大学3年生
和菓子と豆とカメラが大好き。

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