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コラム

イタリア流のこだわりがたっぷり「ボローニャパスタ」の作り方!

世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、品川区大井町にお住まいのアレッサンドロさんのお宅で、本場のおいしいイタリア家庭料理を食べてきました。

こんにちは!KitchHike初挑戦のさいみです。KitchHikeを知って以来、試したくて仕方ありませんでしたが、今回ようやくHIKERとして利用することができました!そんな初回は、アレッサンドロさんのお宅でイタリア料理をごちそうになりました。

一緒に作った自家製手打ちパスタ♪赤ワインにもピッタリの逸品でした。

日本語ペラペラなアレッサンドロさん

最寄り駅は渋谷からのアクセスも良い品川区。 午後8時の待ち合わせです。

改札を出ると、既にアレッサンドロさんが迎えに来てくれていました。ベネチアから日本に来て8ヶ月間しか経っていないとは思えないほど、流暢な日本語を話します。声や話し方も落ち着いていて、まるで日本人と話しているみたいです。ちなみに英語もOKです!

道中にイタリアの国旗が見えますが……アレッサンドロさんのお家ではありませんでした!閑静な住宅街を5分ほど歩くと、アレッサンドロさんのアパートの到着。部屋に入る前は少しドキドキしますね。

「どうぞ〜」と案内され部屋に足を踏み入れると、パスタマシーンがお出迎えしてくれました。

戸越銀座商店街で買ったというパスタマシーン。使い込まれていて味が出ています。

料理だけじゃなく掃除も得意らしく、ホコリひとつ落ちてない清潔なお部屋です。まだ26歳とのことですが、素敵な旦那さんになりそうな予感。彼女は現在おらず、募集中とのこと。イタリア好き未婚女子、チャンスですかね?

部屋の奥に進むと、テーブルには既に前菜が並べられていました。美しい彩りに食欲がそそられます。

キラキラと輝きを放っているカプレーゼ。お皿の色味ともあっていて、雰囲気たっぷり!期待に胸が膨らみます。

見てください、このモッツァレラチーズの厚みを!

ジューシーなトマトと、ミルクの甘い味がほんのり感じられるモッツアレラチーズがよく合います。イタリア産の赤ワインも用意していただいたので、一緒にいただきました。うーん、ボーノ♪

赤ワインもなみなみ注いでくれました。おいしい料理とおいしいお酒。アレッサンドロさんのおもてなし力に、すでに感動。

チーズ好きにはたまらないイタリア流のおもてなし

ここで、アレッサンドロさんが冷蔵庫の中からおもむろに何かを取り出しました。

ここで新しいチーズが登場!ふだん、日本の食卓ではあまり見慣れないチーズでした。

大胆に、ざくざく切っていきます。

「これは何?」

「ヴァッケロッセというパルメジャーノの名前だよ。食べてみる?」

「パルメジャーノ!これもイタリアから仕入れたの?」

「うん、これはイタリアから輸入したもので、けっこういいお値段だよ。」

そう。このアレッサンドロさん、実はお仕事でイタリアからチーズやトリュフを輸入しているのです。卸先は、某高級ブランドプロデュースのレストランなど、知る人ぞ知るお店。なんて素敵なお仕事なんでしょうか。

数年ぶりのパルメジャーノ、いただきます!!

カプレーゼのプレートに仲間が増えてさらにおいしそう!(食べかけですみません、、、)

こんな大きな塊に切り分けてくれました。ゴロッとしたチーズは、あえて切らずにそのまま食べます。塩気の効いたほろほろチーズの濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。オリーブオイルを絡めると、ますますおいしい♪ 本当においしい♪

一同、黙って噛み締めます。

地中海にトリップ中。鼻に抜ける芳醇なチーズの香り。ひと口、噛む度にしあわせになれました。

手作り生パスタに私たちも挑戦してみた!

チーズを堪能した後は、お楽しみの生パスタ!

アレッサンドロさんが、お昼休みの合間に生地を作ってくれていました。下ごしらえはバッチリです!

木のまな板の上で生地をならしていきます。大切なのは、笑顔だそうです。

パスタ製造機にかけて、取っ手をぐるぐる!すると、かなり伸びます。簡単そうに見えて難しいんです、これが!

伸ばして切った生地をセットしてハンドルを回していくと……

見慣れたパスタの姿になりました!この時点でも、もうおいしそうに見えます!もちもちの手触りです。

皆で順番に挑戦してみました。上手くできるか、ドキドキ。

初のパスタ作りにワクワクのわたしたちと、後ろから見守るアレッサンドロさん。出てきたパスタは、粉をまぶして一旦干します。ごくごく自然に干してありますけど、これはイタリアの日常風景なのでしょうか。

つっこまずにはいられない。この棒もまさかパスタを干されるとは思っていなかったでしょう。

これで完了!シェフ経験のあるアレッサンドロさんは、始終手馴れた手つきで料理を作ってくれました。

パスタを茹でる間に、こっそり台所を物色してみましょう。オシャレなお鍋やまな板などは、IKEAで揃えたそう。

ベネチア出身だけど、冷蔵庫に貼ってあるのはナポリのマグネットでした。

パン専用小麦粉を使うらしいです。え?意外!

オリーブオイルは、用途によって使い分けるそう。いつも3種類以上はかならず常備しているとのことでした。

ここがポイントのひとつ!茹で上がったら、すぐにソースと絡めます♪

冷めないうちに盛りつけまで仕上げてしまいましょう。もう完成間近!

キッチンを物色している間に、できあがりました!生地が薄いから1分茹でたら充分だそう。さっと茹でたパスタは、オリーブオイルを加えたラグーソース (ミートソース) と絡めていきます。

お皿に盛ったら、ここでまた追いラグーソース。見ているだけでヨダレがあふれてきました。この後は、アレッサンドロさんこだわりの純チーズをふりかけて……。

追いラグーソースでますますおいしそうになっていく生パスタ。いつのまにやら、ボリューム満点の逸品に。

完成です!全部手作りの愛情たっぷりボロネーゼ♪ アレッサンドロさんも納得の出来に仕上がりました。

完成した記念にパチリと一枚。ワーイ!皆で作るとやっぱり楽しいですね。食べる前からもう満足度が高いです。

それでは、いただきます!

出来立てのツヤツヤ生パスタです。原料は卵と粉だけ。ラグーソースはまったく酸味のない優しい味でパスタとよく合います。たくさん盛ってくれましたが、食べる手が止まりません。

なんだか今日は永遠に食べられそうな気がしました。食いしん坊丸出しのわたしたち。

〆は本場のマスカルポーネチーズを使ったティラミス

かなり大きい器に入ったティラミスが登場しました!ひんやりと冷えておいしそうです。

ティラミスも、もちろん本場のマスカルポーネを使用。冷蔵庫で冷やしてあるティラミスには、仕上げにココアパウダーを振りかけていただきます。マスカルポーネが口の中でとろける〜。強めに効いたリキュールのおかげで、メリハリの効いた味となっています。

お腹が満たされた後は、イタリア人と日本人の恋愛観で話が盛り上がってしまいました。8ヶ月も彼女がいないなんて人生初めてだからイタリアに帰ろうかな!と冗談交じりにぼやくアレッサンドロさんのお茶目な一面も。日本人はイタリア人男性のことを誤解しているよ!イタリア人は意外に (?) マジメだよ!と力説していました。

と言いつつ、あと10年は日本に住んでいたいと言っていたので、ひと安心。アレッサンドロさんの絶品パスタと愉快な食卓には、ぜひまたおじゃましたいです。

話が弾んで、気付けば終電の時間になってしまいました!

詳しいお話が聞きたい方は、是非アレッサンドロさんに会いに行ってみて下さい!料理の腕はもちろんのこと、朗らかで素敵な方なので楽しい時間を過ごせること間違いなしです。

始終、日本語でお話しました。イタリアの大学で日本語を学んでいたそう。流ちょうすぎて、すっかり馴染んでしまいました。

帰りも駅まで送ってくれました。優しいですね。素敵な時間をありがとう!食材の味を存分に生かした料理、とっても美味しかったです。またあの夢のようなチーズを食べに行きます!

執筆: KitchHike(キッチハイク)

世界中の食卓で料理をつくる人(COOK)と食べる人(HIKER)をマッチングするWebサービス。現在28ヶ国500以上のメニューを公開。KitchHikeマガジンやFacebookでおいしい情報を発信中! https://kitchhike.com

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