忙しい毎日が続くとついつい、うどんや素麺を使った手軽な料理が増えがちなもの。 こういった食生活を続けていると体にどういった影響をもたらすのでしょうか? 今回は麺類などに多く含まれる糖質をエネルギーに変える為に必要な、ビタミンB1についてお話したいと思います。
うどんや素麺には「糖質」が多く含まれています。糖質をエネルギーに変えるために欠かすことのできないものが、「ビタミンB1」。このビタミンB1がないと糖質はエネルギーに変わることができず、結果的に乳酸などの疲労物質が体に溜まり、疲れやすくなったり、体がだるくなったり、さらには代謝の低下から太りやすくなってしまうのです。
うどんや素麺だけだとあっさりしているし、一見ダイエットに良いのではないかと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
主に主食とされるパンやごはん、めんなどの糖質を多く含むものだけの食事ではビタミンB1が不足し、エネルギー代謝が効率よく行われないのです。そのため、エネルギーとして使われなかった糖質は体脂肪として蓄えられてしまい、かえって太りやすくなってしまいます。
つまり、糖質と一緒にビタミンB1をしっかり摂れば効率よくエネルギーとして消費できるので、ダイエット効果が期待できます。
ビタミンB1は、糖質をたくさん摂る人だけでなくアルコールをたくさん飲む人、運動によるエネルギー消費量の多い人に不足しがちと言われています。 またビタミンB1は体に溜めておくことができないため、食事でしっかり摂取する必要があります。
ビタミンB1を多く含むものとして、豚ヒレ肉、豚もも肉、たらこ、うなぎの蒲焼き、大豆、胚芽米、玄米、かぶ・大根のぬか漬けなどが挙げられます。
日本人が主食とするお米。精米された白米はビタミンB1が少ないのですが、玄米や胚芽米には多く含まれます。また玄米や胚芽米は白米に比べて食物繊維も多く含まれます。 毎日のご飯を白米から玄米や胚芽米に変えるだけでもビタミンB1を多く摂ることができますね!
また玄米から白米に精米する際に取り除かれる「ぬか」にはビタミンB1が豊富に含まれています。ぬか漬けにすることによって、生の野菜よりも栄養価が高くなり、ビタミンB1は3〜10倍にもアップします。 日本人が昔から食べてきた和食にはこういった素晴らしさがあるのです!
ビタミンB1はニンニクやねぎ、玉ねぎ、にらなどに含まれている「アリシン」と一緒に摂ることによって、ビタミンB1の吸収がされやすくなります。 つまり、アリシン+ビタミンB1はダイエットや疲労回復を効果的にする最強コンビなのです。
ビタミンB1のパワーを知っていただけましたか? ダイエットを効果的にし、さらには疲労回復をもしてくれるビタミンB1を今日から意識して摂り、残り少ない夏を元気に過ごしましょう!
神戸学院大学栄養学部を卒業後、2年間病院にて栄養指導や給食管理業務に携わる。その後、結婚・出産を経て、現在2児のママでありながら、クックパッドダイエットラボに所属し、特定保健指導を中心にメタボリックシンドロームの方に対してダイエット指導を行っている。
「食べてやせる」をテーマにした、管理栄養士の個別指導によるダイエットプログラム。オンラインの「ダイエット診断」で個人の生活習慣上の弱点を発見できる他、全室個室のカウンセリングルーム「クックパッド ダイエットラボ 銀座店」では、管理栄養士による個別カウンセリングを実施しています。
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