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誰もが直面する「介護」という現実を前に、「食」によって生きる希望をつなぐ…。書籍『希望のごはん』は、夫の闘病を支えた、おいしい介護食のストーリーです。今回は、書籍に掲載された、アイデア満載の介護食レシピの一部をご紹介します。
夫の闘病を支えた“おいしい介護食ストーリー”『希望のごはん』(日経BP)に登場する全レシピを、現在クックパッドで公開中です。
噛む力を失った夫・アキオのために創意工夫された介護食「アキオごはん」には、病気に負けず“美味しいものを食べて欲しい”という、妻の想いがこめられています。アイデア満載のレシピの数々は、今まで介護食に興味のなかった人も必見!
介護食作りで、もっとも注意すべきは、「誤嚥(ごえん)」を避けること。誤嚥とは、食べ物が誤って気管から肺に入ってしまうことで、肺炎などの原因になる可能性があるほか、食べ物が気道をふさぐことで、窒息する危険にもつながりかねないのです。
本の著者であるクリコさんが、誤嚥対策として行っていた工夫は
の3つ。介護用の「とろみ剤」や「ゲル化剤」(著書のなかでは「ゼリー化パウダー」という名称で登場)を使えば、加熱や冷却なしで簡単にとろみ付けや、ゼリー化ができるんだそう。
いくら美味しいごはんを食べさせたいとはいえ、一日中キッチンで過ごすのは辛いもの。そこで、クリコさんは、介護食作りの基本となる「野菜のピュレ」を多めに作って冷凍保存することに。冷凍の活用により、調理時間が大幅に短縮され、夫のために新たな料理を考えるゆとりを持てるようになったそう。
また、野菜のピュレは、介護食に使えるだけでなく、ほかの家族が食べてもおいしい料理を作るのにも役立つんだとか。実際にピュレの活用レシピをチェックしてみましょう。
介護という突然の事態に備えるためにも、ピュレ料理に慣れておくのはおすすめ。新しい料理ジャンルの1つとして「希望のごはん」のレシピを参考にしてみてはいかがでしょうか?
取材協力:日経BP
希望のごはん〜夫の闘病を支えたおいしい介護食ストーリー〜
料理研究家クリコ・著
定価(本体1,300円+税)
ガンで噛む力を失った夫が、妻のおいしい手料理で復活!泣けて、笑えて、生きる力が湧いてくる感動のノンフィクション。トンカツからフレンチトーストまで「おいしい介護ごはん」30点のレシピつき。
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