大鍋が空っぽに!子どもたちが大好きな秋の風物詩「芋煮汁」をみんなで囲もう【全国こども食堂探検 Vol.3】

大鍋が空っぽに!子どもたちが大好きな秋の風物詩「芋煮汁」をみんなで囲もう【全国こども食堂探検 Vol.3】

「こども食堂」運営者の方へのインタビューとともに、子どもたちに大人気のおいしいごはんをお届け! 子どもや親をはじめ、地域の人たちに安価または無料で食事を提供している「こども食堂」は、子どもの貧困対策としてだけでなく、地域交流の場として今注目を集めています。その活動をサポートする「全国こども食堂支援センター・むすびえ」のキッチンには、日本各地のこども食堂のレシピが満載。その中からおすすめのレシピをご紹介します。

むすびえ公式キッチン

むすびえ公式キッチンのキッチン
NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえです。 私たちは、地域の交流拠点および子どもの貧困対策として全国に広がるこども食堂を支援します。子どもと、こども食堂と応援してくれる企業・団体・個人...

連載第3回は、むすびえ公式キッチンより、宮城県仙台市の「せんだいこども食堂」のレシピをご紹介! 郷土料理をアレンジした人気メニューについてお話しいただきました。

震災をきっかけにはじめた「こども食堂」

東日本大震災から5年目の新学期に、「みんなで美味しいごはんを食べて、こどもたちを送り出したい」と思い、こども食堂を始めました。困難な状況や辛い環境にあっても、「ひとりじゃない」ことを子どもたちに感じてもらえたら。よりそい・見守り・応援する大人がたくさんいることを知ってもらえたら、と思っています。せんだいこども食堂は、食を通して子どもたちによりそい、子どもたちのいのちを守りたいと願い、始まったチームなんです。

地元の旬の食材提供をしてくださる農家さんや魚屋さん、漁業士会の皆さんに日々助けていただいています。他にも、お寺さんや食品会社さんなど、たくさんの支援者の皆さんからいただいた食材を最大限に生かしたメニューを毎回立てています。

旬の物を使うことを心がけ、毎回ではないものの東北の郷土料理や行事食を取り入れています。また、添加物を極力使わず、だしは天然素材のものを使っています。

仙台といえば「芋煮汁」。山形版との食べ比べも

宮城の芋煮汁(せんだいこども食堂) by むすびえ公式キッチン
宮城と山形の秋の風物詩・芋煮会 秋になると河原で、鍋や食材を持ち込んで野外調理を楽しむ風景(=芋煮会)がみられます。

秋になると、宮城県の人たちは豚肉入りの味噌で仕上げた豚汁風の「芋煮汁」を食べます。芋煮会は仲間内や家族で野外炊飯し、ホクホクの「さといも」を食べ、その収穫を祝う行事であり食文化です。
季節になるとスーパーで大きい鍋の貸し出しがあったり、コンビニで薪が買えたりします。本来は河原で煮炊きして食べる野外料理ですが、せんだいこども食堂では、室内でも雰囲気を味わえるようブルーシートを敷いた床で参加者が輪になり、おにぎりと芋煮を堪能します。

郷土料理を食べさせたい、風物詩である野外での芋煮に行けない家族に体験してほしい、という気持ちで、毎年10月に行っています。お隣りの山形県の内陸風芋煮(牛肉・醤油味)も一緒に作り、地域によって異なる二つの芋煮を味わったりもしています

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どちらの芋煮が人気かな、と毎年子どもたちの様子を見ていますが、子どもたちは「どっちも大好き!」とたくさんおかわりをして、2つの大鍋が空っぽになります。

慣れ親しんだ地元の味というのもありますし、みんなで輪になって食べることも普段のテーブルとイスのこども食堂とは異なる雰囲気で楽しくて、いつも以上に食が進むのかなと思います。

おうちで「芋煮汁」を作ろう!

いつものレシピは40人分と大人数用なので、家庭でも作りやすい分量をご紹介します。

材料(4〜5人分、2人分は半量が目安)

さといも…250~300g(冷凍でもよい)
だいこん…250~300g
にんじん…150g(中1本)
ねぎ…50g(1/2本)
ごぼう…30g(約1/5本)
しめじ…80g(1パック分・いしづき取って)
豚こま…200g
こんにゃく…80g
木綿豆腐…150g(約1/2個)
みそ…約60g(大さじ3~4)
水…1500ml

材料は家で違ったり、またはその日によって異なってもかまいません。さといもが入るのは基準ですが、きのこ類や豆腐がなくても、白菜や油揚げ、油麩を入れたりしても美味しいですよ。

だしは特に使いません。豚肉と野菜の素材から自然にでる「だし」で十分美味しいです。

日に日に秋が深まっていくこの季節。肌寒いなと感じるころに、ぜひ作ってみてください。


取材協力

せんだいこども食堂

開催:毎月第1日曜日(あしなが育英会・仙台レインボーハウス)、奇数月第3日曜日(みやぎ生協幸町店 メンバー集会室)、偶数月第3日曜日(みやぎ生協荒井店 メンバー集会室)
こども食堂参加費:子ども無料、大人300円
お問い合わせ先:Facebookのメッセージ、またはsendaikodomosyokudo2016@gmail.com

NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ

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「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」のミッションのもと、2018年に全国に点在するこども食堂を統括する団体を組織。地域ネットワーク支援事業、企業・団体との協働事業、調査・研究事業を軸とした事業を通じてミッションの実現へ向けて活動している。

>>公式HPはこちら

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