趣味から始めたアイシングクッキーがBlogやSNSで大人気となり、この度レシピ本も出版されたクックパッドアンバサダーのmomocream+さん。3人のお子さんの育児にもお忙しい彼女の、モノ作りへの想いをお聞きしたインタビューの第2弾です。
momocream+さん:「クッキーなどのお菓子作りを始めた頃はただ楽しくてやっていました。ところがブログやSNSでたくさんの反応をいただけるようになり、読者の方から『売ってほしい!』というありがたいお声をいただくようになったのです。元々自分からクッキーを売ろうと思っていたわけではないので、そこからが色々大変でしたね」
趣味で作るのとは違って、売るとなると様々な資格や保健所の許可が必要になってきます。どのように乗り越えたのでしょうか。
momocream+さん:「菓子製造業に関しては、私は自宅の敷地内に製造許可設備を建てました。地方の持ち家だからこそできたことですが…(笑)。家族で使うキッチンと違って、製造許可の規程は色々あるので大変ですが、逆に条件をみたしていれば好きなようにできます。とにかく私は自分の好きなかわいいものにこだわりました。壁や作業台、道具に至るまで、海外から取り寄せたり好きな色で揃えたりと、苦労もありますが自分だけのお気に入りの空間になりました」
まるで絵本から切り抜いてきたようなかわいらしいキッチンには、momocream+さんのこだわりが詰まっていますね! ここで、彼女の人生を変えた、アイシング向きの基本のクッキーのレシピをご紹介します。
<材料>(作りやすい分量)
・無塩バター…200g
・粉砂糖…140g
・卵…1個
・薄力粉…400g
・塩…3g
・強力粉(打ち粉用)…適量
<作り方>
1. 常温でやわらかくしたバターを薄くカットし、ふるった粉砂糖と塩を加えて砂糖が見えなくなるまでカードで切り混ぜそぼろ状する。
常温にした卵を割りほぐし、1.のボウルに少しずつ加え、カードで切り混ぜる。
卵が全体に混ざったら、ふるった薄力粉を加えて両手でこすり合わせるようにしてすり混ぜる。
生地がまとまってきたら麺台に乗せ、手のひらの親指のつけ根あたりいでぐっと伸ばす。伸ばしてはまとめる作業を3回ほどくりかえす。
100gくらいずつに生地を分けてラップに包んで冷蔵庫で2時間ほど休ませる。
生地が落ち着いたら冷蔵庫から取り出し、打ち粉をした台に乗せて綿棒で均一な3ミリ程度の厚さになるように伸ばす。
お好きなクッキー型で抜き、オーブンシートを敷いた天板に並べる。
180度に予熱したオーブンで15分程焼き、焼き上がったら網の上などで常温になるまで冷ます。
そのまま食べても、お好きなアイシングをしてもOKです!
momocream+さん:「今回、アイシングクッキーの本を出版させていただくにあたり、本のデザインや想定にもこだわりました。実はコロナ禍の影響で、予定していた撮影のスケジュールが全て流れてしまったんです。でも本はきちんと作りたい、さてどうしよう…? ということで、撮影やスタイリングもほぼ全て自分でやらせていただだきました。誌面のデザインやレイアウトも任せていただけたので、本当に私の好きなものやこだわりが詰まっているんですよ」
撮影やデザインまで…果たしてどのようにそのノウハウを学ばれたのでしょうか。
momocream+さん:「お菓子作りと同じで、基本は全て独学です(笑)。お菓子作りを仕事にする時も、webページの制作など外注だとお金がかかるので、自分で調べて勉強し、注文を取れる仕組みを作りました。今ではお菓子作り周辺のグッズも作っているんです。そうそう、最近は3Dプリンターを駆使してオリジナルのクッキー型も作ってるんですよ」
まさに、"好きをカタチに"しているのですね。
やりたいことを実現するため、常に学ぶ姿勢を忘れずに技術や情報をアップデートしているmomocream+さん。「本を出したのも通過点」とのことなので、今後のご活躍にも期待したいですね。
好きが高じて、ほぼ独学で学んだアイシングクッキー作りを仕事にしてしまったmomocream+さん初のレシピ本。彼女の「好き!」や「カワイイ!」をたっぷりと詰めこみ、クッキー作りの基礎から、開業に至るまでのこぼれ話などまで網羅したおトクな1冊です。
愛知県生まれ。3児の母として忙しい日々を送りつつ、アイシングクッキー作りにハマって製造販売を始める。とにかく可愛くてファンシーなデザインのクッキーやデコレーションケーキが人気。お菓子だけでなく、パッケージデザインや著書の撮影・スタイリング・デザインなども自ら手掛けるマルチな才能の持ち主。最近では3Dプリンターを使ってオリジナルのクッキー型も作っています。
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